「今月のひとこと− 1999年後半」の目次 1999年 12月 8日 11月11日 10月10日 9月 6日 8月 8日 7月11日 Masuda Home Page へ戻る バックナンバーへ戻る 絵や写真をクリックすると、そのページに行けます


12月8日

今年と言うか1999年も後1ヶ月を切りました。 相変わらずY2K問題が盛んに議論されています。 議論と言うかこの期に及んでは、根本的な対策と言うより当面の対応のやり方を考えるのでしょう。 少なくとも大晦日は家でじっとしとくのが無難でしょう。 この間もシリコンバレーで買い物をしていたら前に並んだおばさんが何を買っているのかと見たら、サバイバルキットでした。 まあ少しの食料品の備蓄と銀行口座の残高の記録を取っておくのがせいぜいでしょう。 こういう時には何と言ってもインターネットバンキングでしょう。

前々回にもご紹介しましたように、最近はアメリカのみならず日本でもインターネットバンキングが盛んです。 残高や取り引き明細のチェックなどが簡単に出来て、振込みまで簡単に出来ます。 もっとも日本では振り込むたびに利用料金を取られますが、アメリカでは基本的に無料です。 最近では日本でも試行が始まったデビットカードの利用料金も無料です。 デビットカードで支払ったついでに現金を引き出せるので、買い物とATMが同時に利用できる感じです。 いつかこの欄で通貨の歴史は、そのハンドリングコストの低下の歴史でもある、と言いましたが、仮想的なインターネット通貨は別として、本来の通貨のハンドリングコストは、窓口、ATM、パソコンバンキング、インターネットバンキングとどんどんそのコストは下がって、窓口での処理コストに比べるとほとんど2桁は下がっているものと思われます。 いつも言うように社会全体のコストの削減に多いに役に立っているのでしょう。そういう意味ではインターネットは単に電子メールでホワイトカラーの生産性が向上したのみならず、社会全体の固定費コストの低下が大きいものと思われます。 アメリカの株価の向上は単に一企業の業績だけで判断できないのはこの辺に原因が有りそうです。

社会コストの最たるものは通信コストでしょう。 ごく最近のニュースで、NTT東日本とNTT西日本はADSL(asymmetric digital subscriber line)サービス向けに、難航していた銅線ケーブル利用料金を決定したそうです。料金は月額800円。これでADSLサービスが一歩近づきました。例えば,東京めたりっく通信が予定している月5500円の「ADSL標準接続」サービスのユーザーは,銅線使用料と合わせて月6300円で最大640kビット/秒のインターネット常時接続回線を使えるようになります。

ADSLは,電話用の銅線ケーブル(ドライカッパと言う)で最大数Mビット/秒の高速データ伝送を実現する技術で、NTT地域会社,東京めたりっく通信,大分市のニューコアラ,NTT-ME,KDDなどが,ADSL技術を使うサービスを提供するそうです。光ファイバを引かないとダメと言うことでFTTHが叫ばれていましたが、光ファイバを敷設する資金を誰が負担するかで結局延び延びになっていたところ、アメリカではどんどん通信環境が良くなるし、アメリカからも日本の通信環境を向上させるように圧力がかかるようになりました。 それにしても何十年も前に引かれた銅線の上でT1に近い速度で通信できるなんてやってみる物ですね。 伝統的な通信の考え方しか出来ない人と、何でもやってやろうのアメリカ式との差がハッキリ出たお話でした。

と言う事で、NTT-MEは、ADSL技術を利用したインターネット接続サービスを12月中に開始する事になりましたと発表した。サービス地域は,NTT東日本がADSLアクセスラインを提供する四谷,青山,池袋,三田,新淀橋,茅場兜の都内6地域になるようです。 気になる通信速度ですが ADSLモデム(ユーザー・インタフェースは10BASE-T)を介して,上り最大200kビット/秒,下り最大500kビット/秒の高速・常時接続サービス。ADSLを利用したインターネット接続サービスは,東京めたりっく通信も提供する予定で、上り最大250kビット/秒,下り最大640kビット/秒で月額5500円の「ADSL標準接続」と,上り最大270kビット/秒,下り最大1.6Mビット/秒で月額8000円の「ADSL高速接続」の2本立てになるようです。

しかし良く考えてみると、インターネットが出現しても基本的に新しいことは何も出てこなかったのではないでしょうか? インターネットTV、インターネット電話、インターネット銀行、インターネットオークション、インターネット書店、などなど全て従来の仕組みをインターネット化しただけです。 しかしながら従来の電話にしても人との会話の延長、テレビもお芝居の延長、などなど。と言っても量の大きな変化は質の変化をもたらす、と言うことがあるように、やはり電話が発明されたことで大きな社会変化がありました。またテレビによって新たなビジネスが大量に生まれました。 と言うことでやはりインターネットは基本的には変化が無いように見えるものの、実際には大きな変化が生じているのでしょう。 変化の真っ只中にいる我々は本当にその変化を実感出来ていないのではないかと。ふと不安にもなったりします。 まあ本当の評価は後世の歴史家に任せましょう。

ところで古い技術とインターネットとの関連で面白いと思ったのは、インターネットで受けた音楽をまた電波に直して通常のラジオのように受けて聞くと言うもの。何で来んなややこしい事をしなくてはならないのか? と言う気になりますが、やはり最終的なインターフェースと言うか人間とのやり取りは、PCではなくて長年の歴史のあるラジオ的なものが良いと言うことでしょう。 長年の試行錯誤の中で最適な形になっているはずですから。 この辺は生物の自然淘汰による進化を見ているようでなかなか興味深い物があります。

いずれにしても昔の映画か小説か忘れましたが、全世界のコンピュータがつながって、それが人類に反乱を起こすと言うようなものがありましたが、本当にあっという間に全世界のコンピュータがつながってしまいました。こんな事は自分が生きているうちには決して実現しないだろうと思っていましたが、現実にはそうなっているので、本当に夢を見ているような気がします。

既に現時点での通信インフラでも電話機能は十分使えるようになりました。 左上の電話システムはPCから通常の電話に電話できます。 言われないとインターネット経由とは相手に悟られません。 次はテレビでしょう。 これには現在の通信容量の100倍ほどが必要です。 技術的には解決されていますので、後は事業としての採算が取れる段階になればあっという間に広がるでしょう。現在のインターネットの機能に加えて電話やテレビ放送も、一つの通信インフラの中で実現できるようになるでしょう。

今月の映画ですが、Thanks Giving Day 用のもので、「Toy Story 2」はいかがでしょうか? 今回で面白かったのは、Toy の方はいかにもコンピュータグラフィックス(CG)みたいですが、その中に現実の場面が挿入されています。これがなかなかの物。家とか回りの景色とかは、あの映画館の大画面のかぶりつきで見ていても区別がほとんど付きません。まあ本物の人間の腕のあたりは奇麗すぎてCGぽいのですが、自動車とか、例えば道路の縁石などのタイヤのこすれた跡とかが再現されていて、良く見ないと本物かどうかはなかなか分かりません。 もっと面白かったのは、主人公の Toy たちがコレクタに売られることになったのですが、この売り先がなんと日本。 その価格は円かドルか? と聞いてドルだと言うことで大喜び。 まあそんなコレクタが日本には多いのでしょう、バブルがはじけた後でも。 その他にはポケモンの映画もありましたが見ていません。 あるハンバーガー屋さんはポケモンをキャラクタに使って子供を呼び込もうと必死です。 「Toy Story 2」はその他にもジュラシックパークや後は忘れましたがパロディのオンパレードで、これも面白いものの一つです。

これはこの映画の前に予告編で見たのですが、その題名も「Dinosaur」で恐竜があたり一面に出て来るもので、これは凄かった。 ディズニー流のアニメタッチがあって、あんまり私は好きではありませんが、いずれにしてもCGの大作には間違いありません。 来年春か夏に封切りとのこと。 お楽しみに。






11月11日

今年は夏がやたらと暑くて、その後急に寒くなりました。 しかし日中は暑い日もあって、体調を崩された方も多いと思います。 こういう時に引きやすいのが風邪。 特に忙しいプロジェクトが終わった後とかに気が緩むと風邪を引きます。 これは体が休養を要求しているのですが、やはり咳が出たり鼻が詰ったりイヤなものです。 こういう時に効くのがビタミンC。 市販の風薬にも入っていますが微々たる物で、本気で予防しようとするとグラム単位で飲まないと効きません。 最近は1.5グラムのタイムリリースと言って徐々に体内で融けるものが一番です。 インターネットでも買えますから試されてはいかかですか? もっとも本格的に引いてしまった後では効きません。 喉がいがらい、とか何となくくしゃみが出るとか、それなりに予兆はあるはずですからその時を狙って飲んでください。 また、こういう時は体が疲れているときですから、同時に総合ビタミン剤を通常より多い目に飲んでおくと更に効き目が増加します。

毎年1月にその年のインターネットに関する予言をする事をいつもやっているのですが、今年はと見ると、セキュリティ。 その前はモーバイルで少々タイミングがずれているようです。 後で振り返ると言うか反省をして見ると、今年こそはモーバイルの年であったような気がします。 i モードで代表されるモーバイルサービスが一気に拡大しました。 雑誌でもこういう事が書かれていますが、これからは日本の逆襲が始まるのではないかと言う事です。 そう言う意味では1999年はWintelに代表されるPC文明の大きな転換点になるのではないかと言う予感が大いにあります。 マイクロソフトの事業独占の判定が出たりして、Wintel時代の終焉を感じさせる1999年でした。

従来のPCのイメージは、真ん中にPCがあって、それがインターネットにつながったり、パソコンネットにつながったりするものでしたが、これからは真ん中にインターネットがあり、回りに携帯電話やゲーム機やPCがぶら下がると言うイメージになるでしょう。そうなればPCは多くのインターネット端末の一部にしかなりません。 全く無くなるとは思いませんが、その地位は大分低下します。 そうなればWindowsに代表されるオペレーティングシステムもその存在感をなくして、一層ユーザからは見えなくなるでしょう。 そもそもオペレーティングシステムなぞと言うものが必要なのがどうか、少なくともユーザが直接操作しないといけないものかが問われます。現に i モードの携帯電話ではOSはどこにも見当たりません。

モーバイルに関しては、日米で大きな違いがあります。元々のインフラが異なるので違っているのですが、やろうとしている事はそんなに大きな違いはありません。 まず、アメリカでは10年ほど前から携帯電話が普及し始めました。当然この頃の技術ではアナログです。また国が広いのと電話会社分割で地方毎の小さな電話会社がオペレーションしているので、国全体に渡る通信はどうしても不便な点があります。 チョット移動するといわゆるローミングと言う操作が必要になります。 片や日本はNTTが全体を良いも悪いもコントロールしていて、現在では日本のどこでも一つの電話番号でかかるようななりました。 こういう背景でアメリカではいわゆるポケベル(ページャーもしくはビーパーと言いますが)が発達しました。 国のどこにいてもポケベルで呼び出せるのです。日本では携帯が発達する前にポケベルのインフラがあんまり発達しなかった事もあって、便利な携帯が出てくるとポケベルは衰退の一途をたどりました。

日本における音声以外の通信は、なんとポケベルから始まりました。 ベルトモと言う言葉を知ったのはテレビの特集でした。 あの複雑な数字の組み合わせでショートメッセージを送り会うと言う、我々では全く想像も出来ないような通信が出現したのです。電話で話せば良いものをわざわざこういう事をするのは単に電子メールが時間差を無視できる通信手段ではなくて、本質的に異なる文化を持っている事の証明でしょう。 この文化が携帯の発達で更に加速されて、携帯電話にショートメッセージ機能がついたのです。最初は各社のオリジナルの通信でしたが、段々と統合されて、今ではインターネットがそのインフラの中心を占めていて、インターネットの電子メールとのやり取りも出来るようになりました。

アメリカでは携帯はそれほど発達しなかったものの、ポケベルは大いに発達して主にビジネスマンの主要な装備品の一つになりました。それで数字からメッセージの伝達へと発展して、さらには単にメッセージを受けるだけでなく、双方向のポケベルが開発され、送信も行うようになりました。今ではフルキーパッドを装備した双方向通信機能を持ったポケベルがかなりの部分で使われているようです。

PDAに関しては、日本はザウルスで火が点き、アメリカはパームトップで火が点きました。それぞれ異なるお国柄を反映した製品となりました。 最近ではパームトップに直にアンテナがついたものが出てきました。日本でもあったように通話機能の無い携帯電話の出現です。 i モードと比較するとこちらの方が表示面積も大きく、インターネットの端末としてはより有用でしょう。 しかし、実際のアプリケーションの豊富さと実証度では大きな違いがあります。

また、日本のインターネット接続インフラの貧弱さが叫ばれてきましたが、最近になって追いつく気配が出てきました。 アメリカで最近T1(1.5Mbps)に加入したのですが、月80ドルで常時接続です。 日本ではDSLによるサービスが出始め、CATVケーブルによるサービスも徐々に浸透してきています。これらはT1レベルのサービスで月5000円から6000円で、NTTがぐずぐずしている間にじわじわと世界基準に到達しようとしています。 また最近ではソフトバンク・東京電力・マイクロソフトによる、無線でのT1レベルのサービスが2-3000円で実現されようとしています。 来年はこのような日本における本当の意味でのインターネット時代の幕開けとなるでしょう。

無線、衛星、DSL、CATV、光ケーブルなどによる様々な通信手段が提供されるでしょう。 インターネット・アプライアンスです。 こうなると通常の電話はどうなるのでしょう。 現在でもインターネット電話でほとんど無料で通話できますし、常時接続と言う事になれば、電話料金を含んだ接続料金と言う事になり、これが月5000円以下でサービスされるのは、本当に電話の発明以来の革命と言っても良いでしょう。現在のインターネット電話ではこちらがPCを使って発信しても、相手がPCで受ければ良いのでしょうが、無ければ通常の電話につながります。結局このローカルの通信料を電話会社に支払わないと行けません。 またPCを使うのは開くまで暫定措置でそのうちにはインターネットに直接接続出来る電話機が登場するでしょう。 現にCISCOではそのような電話機を試作しています。

このようにインターネットに繋いで何かを行う専用の機器がこれから多く登場するでしょう。 そういう意味ではPCを使うのはあくまで試作的、暫定的です。 先日はインターネットで送られてきたインターネットラジオ局の音楽をまた電波に直してラジオで聞くと言うような機器が高校生によって開発されたと言う事を聞いた事があります。 近い将来には全てのものがインターネットで配信され、それぞれのコンテンツに応じた機器でそれを見たり聞いたり情報を発信したりと言う事に成っていくでしょう。

さて、今月の映画のコーナーです。 本文が長かったし、あんまり良い映画が無かったので、休みにしようかと思いましたが、気を取り直してご紹介しましょう。 少々古いですが、Wild Wild West。 "Men in Black" や "Enemy of the State" でおなじみのWILL SMITH (James T. West)が主演で、アメリカの西部が舞台。 ここに下半身を失ったKENNETH BRANAGH (Dr. Arliss Loveless) が巨大な機械仕掛けのタランチュラ(蜘蛛)を操って、アメリカを乗っ取ろうとするものです。タイタニック同様にコンピュータグラフィックスと現実の画面の融合が見物です。 コメディタッチで、ジェームスボンドを思わせる美女が多数登場。 また駄洒落が多いのでオリジナルの英語で見る事をお勧めします。

これもしょうしょう古いですが、Lake Placid。 メイン州の人里離れた湖で事故発生。 ネッシーのアメリカ版かと思ったのですが、結構内容はまじめで巨大な9mもあるワニがその正体。 これを殺すか生け捕るかで話しは進みます。 しかしこれだけ。 唯一のどんでん返しはそのワニが結局2匹いたと言う事だけで話しは淡々と進んで終わってしまいます。 まあ最後にそのワニの子供が沢山残っていたと言ういつものパターン。ワニの生態に興味がある方にお勧め。









10月10日

10月から証券取引の手数料が自由化されたのを受けて、インターネットによる株式取引が一気に増えてきたようです。 年末までには30万口座まで急速に増えると言う見通しも出ています。 各證券会社は一種のサービスプロバイダになる訳で、インターネットを接続するのにインターネット接続サービス会社を必要とするのと同じく、証券取引所で直接株式を取引できない我々に代わって取引を繋いでくれる訳です。 従って、我々の注文をまとめて取引所で売買すると言う風に完全に自動化できます。 これで手数料が安くなる事が期待出来る訳です。 反面、取引の全責任は自分に来る訳で、元々株式取引は自己責任で行うのが本来の姿ですが、ご存知のように損失補填が問題になったように、対面販売に悪い面があった事は確かですが、反面種々の情報が得られると言うメリットも大きかったのです。これからはこういう情報収集も自分の努力で行わなければならず、結構大変になります。

元々、株式取引と言うのは配当を別とすれば、大きな目で見るとゼロサムゲームですから儲かってもいずれは損をすると言う性格のものです。 アメリカの証券業界のように10年以上に渡って一本調子の上昇がある事自体が異常なのですが、それに慣れきっている人は株式と言うのは儲かるものだ、と言う思い込みがあるのかも知れません。一時の日本の土地の値段のように。しかし、 いずれにしても日本株は長期の低迷からやっと抜け出しそうで、中期的に見れば上昇局面にある事は間違いないでしょう。 ごく最近の円高でこれも一服状態ですが、また上がり始めているようです。 それでも個々の株式に関しては上がり下がりがある訳で、これはプロでも大きく予測をはずす事があり、我々のように片手間でやるにはリスクが大きすぎるでしょう。 まあ小遣い程度で、ゲームと割り切って、ゲームの参加費と思えば問題ないのでしょうが。

これにのめり込んでしまったのが、「デイトレーダー」と言われる人たちです。 先日、アメリカで大損を出して殺人事件を起こした人が現れて話題になりましたが、名前の通り一日の間の価格の上下で儲けを出そうと言う訳で、通常のインターネット株取引では出来ません。 インターネットでは1日単位の取引になりますが、デイトレーダーともなると、本当にリアルタイムでの取引が必要となるので、証券会社が持っているような取引所とリアルタイムでつながっているシステムが必要となります。 これは一般には買う訳には行かないので、それ専門の会社へ行って時間借りをする訳です。 この使用料が1日数100ドルもしますから、丸一日そこに座って、それ以上に儲けないと損が出ます。 なんかパチプロより割が悪いような気がします。 一般にはデイトレーダーの70%は損失を抱え込んでいると言われていて、株式が上がれば売って利益を出せますが、下がれば売るチャンスを失って損失を含んだまま、抱え込む事になるのです。

かといって、銀行の金利はほとんどゼロと言っても良いぐらいで、外貨預金はそれなりに金利は高いものの、為替リスクが伴いますし、下手に送金しようものなら4000-7000円もの手数料を取られて、元金が小額ですと1年分ぐらいの金利が一気に飛んでしまいます。 と言う事でアメリカでも最近の日本でも良く使われるのが信託投資です。 証券会社がリスクの高い物や低い物、果ては株式と債権を組み合わせたものなどそれこそ山のごとくありますので、今度はそれの選択をサービスしようと言う会社が現れています。 現時点では日本株が全体的には上昇傾向にあるので、例えば日経インデックスをベースにしたものなどが全般的に考慮すると良いようです。 これで1300兆円とも言われている個人資産が動き出せば日本経済も安泰でしょう。 しかし、一度ある雑誌で著名エコノミスストの記事が載っていて、最終的な結論は「銀行の定期預金」と言う事に落ち着きましたが。

最近の各銀行はインターネットバンキングをほとんどがサポートするようになりました。 アメリカのそれと比べると、手続きが面倒で、おまけに何が心配なのかやたらとセキュリティに凝っていますね。 アメリカなんかは単なるパスワードだけ。 日本のは認証システムから2重3重のパスワードが必要で使い方も面倒です。 それでもイチイチ銀行に足を運ばなくても良いのは大きなメリットです。 いつも良く思うのですが、日本の銀行にはいつも何故あんなに行員もお客も多いのでしょう? アメリカですと大手でも窓口は1つ多くても3つ。窓口で並ぶ事は希です。 また通帳方式も混雑の原因の一つになっているのではないでしょうか。 アメリカの銀行では毎月にステートメントが送られてきて、それとこちらの記録を照合してOKとなる訳ですが、通帳方式ですと少なくともATMのあるところまで行かないと結果は分かりません。

以前にも書いた事があると思いますが、運転免許証の書換えが日本では5000円以上とほとんど丸一日仕事であるのに反して、アメリカでは15ドルを郵送するだけでおしまい。 これをほとんど全国民が最低5年に一回は行っている訳ですから、そのトータルの社会的損失はものすごいものがあるでしょう。 アメリカの経済の上昇は生産性の向上に裏付けされているので大きくは下がらないと言う意見がありますが、反面、日本の現実を見ていると生産性の向上は工場だけ。それももうやる事が無くなって飽和しています。 ここらで政府そのもの生産性向上も結構ですが、社会全体の生産性を飛躍的に上げないと21世紀の日本は無いと信じています。

今月は堅い話に、堅い映画の話になりました。 最近はこれと言った映画が無いのでエイヤと Stigmata を見ました。 聖痕と言う意味で、キリストが磔にあったときに出来た傷が現在の人に現れると言うもので、キリストの奇跡物です。 聖痕は脇腹と両手、両足出るそうです。 またテレビで時々紹介されるようなマリアの像の目から血の涙が出ると言うのもこの一種と考えられているそうです。
本当を言うと今回は時差調整に失敗して映画の中ほどは寝てしまっていたので、本当の紹介は出来ないのですが、まあ筋が筋だけに何とかなろうと言う訳です。 ちなみにカソリック教会だけにあると思うのですが、「奇跡判定委員会」なるものがあって、このような事件があると、その委員会が調査して判定します。 この映画でも登場します。 そのほとんどが出鱈目や嘘であるにも関わらず、わずかに残ったのは本当の奇跡と考えられています。 判定基準はこの映画のWebページにありますので、御興味のあるかたはご覧ください。 ある言葉には聖書特有の意味があるので、読むには辞書が必須ですよ。。







9月6日

つい先々月アメリカの株価が落ちないと言う話題を書きましたが、とうとう最近3日続けての続落となりました。しかし、その後は盛り返しているようです。 何時までこの景気が続くのかは分かりませんが、アメリカの個人消費はものすごくて、それがインターネットと絡んで景気を押し上げているのでしょう。 ちなみに貯蓄率はついにマイナスになったと言う事です。 これは要するに借金をして消費に回して、総借金漬けになっているわけです。 車の値段上がって、10年前ならBMWやトヨタのレクサスが5万ドル前後だったのが、今では10万ドル近いと言います。このクラスになるとほとんどがリースになっていて、要するに借金をして車に乗っているわけでです。 給与自体はあんまり上がらないのですが、ストックオプションと言う超裏業でみんな金持ちになったような気分になっているのです。 一説によるとマイクロソフトはストックオプションを計算に入れると、赤字会社だそうです。

まあ物価は安いし給与もそこそこ高いですから、本当に生活をエンジョイしていると言う感じです。 一般にアメリカに比べて日本は食事が高いと言いますが、あれは東京の高級ホテルの話で、チョロッとした朝食が2500円とかでは確かに高い。 アメリカではそこそこのホテルでも15ドルも出せば山と出てきます。 もちろんチップと消費税が高いので結果的には結構な値段になります。 安くなったと言えばパソコンですね。 とうとう無料のパソコンがメジャーになってきました。 以前も有ったのですが、画面に必ず広告が出てくるとかであんまり評判は良くなかったようです。 最近のやり方は、2-3年のインターネットプロバイダ契約をするとキャッシュバックが400ドルほどあって、それでPCの本体の価格が相殺されると言うわけです。月30ドルとして年間360ドル、3年として約1000ドル払う事になるわけで、全くの無料と言う訳でもないようです。最近はこのシステムを利用してどの様なものでも400ドルのキャッシュバックを付ける動きが出てきました。 まあ同じ事ですからPCであろうが何であろうがかまわないわけです。 一般にアメリカではキャッシュバックがマーケティング手段として良く行われます。 プライスタグを見て安いな、と思って良く見たら小さく 「キャッシュバック後価格」 と書いてありました。

パソコンも本体が300ドル程度の物が現れています。そういう意味ではフリーPCの400ドルは少々高級品です。 モニタ付き更にはプリンタまで付いて1000ドルと言うのが最近の相場です。 何しろ13ギガバイトのディスクが150ドルで手に入るのですから。 10年以上前になりますが、初めて3.5インチのディスクをワークステーションに使ったときは170メガバイトでした。これも入手が大変でメーカーのあるロスに日参した事を思い出します。 その時に聞いた話でその時の技術でどれくらいまで行けるかと言う質問に対して300メガバイトでした。 それから思うと技術の発展は本当に目覚しいものがありますね。 ちなみに私が最初に使ったディスクドライブは30cmほども有る1枚で5メガバイトでした。それを2枚使って10メガバイトで本当にありがたかった事を思い出します。 80メガバイトとなると大きなキャビネットほどもある大きさで、5-6枚の円盤が有って、電源を入れるとゴーっと地下鉄に乗っているような気分になりました。 遠い遠い昔の、と言っても15年前の話です。

バックと言えば返品が多いですね。 一寸使ってはすぐに返しに行くのが常態化しています。棚に並べてあるのも良く見ると店で再包装したものがかなり有ります。 まあ初期不良の多いアメリカでは一度使ったものの方が安心と言う笑い話も有るくらいです。 いつか紹介したように日本の「Tゾーン」が Fry's の前で店開きしてしばらくして閉店した事が有りましたが、うまく行かなかった原因の一つにこの習慣に馴染めなかったと言う事が有るようです。 ちなみに最近、日本人をターゲットにして再オープンすると言う広告が出たのですが、外から見る限りまだ開店していないようです。

ものの値段と言う事から言うと、最近衝撃を受けたのがたまたま見たビデオデッキとファックス。 ビデオは79ドルつまり1万円札でお釣が十分来ます。 何年か前に130ドルほどでそれも再生専用を買って感激した事が有りますが、今度はそれの約半額です。 ファックスは普通紙用でも49ドル。 以前にファックスの本場の日本で10万円以上していた家庭用ファックスがアメリカでは400ドル程度、それも日本のメーカーが売っていたのが印象的でしたが、今度はそれを上回ると言うか大幅に下回る価格でした。

今月の映画は4月封切りで少々古いのですが「Entrapmentcs」です。 ショーンコネリー主演と言うだけで見たくなるものです。 中身はそれなりに面白くて名画を盗み出すところがら始まって、警報装置をバレー並みにすり抜けて宝石と言うか仮面を盗み出すのです。ここまでは良くある話で、どうと言う事はないのですが、面白いのは1999年の12月31日のいわゆるY2Kのこの場合は10分間のタイミングをねらって80ビリオンドルをマレーシアの銀行のコンピュータから掠め取ろうと言う壮大と言うかばかばかしいと言うか、そんなお話です。 Y2Kに興味のある方はどうぞ。 これだけではあんまりあほらしいと思ったのか、最後はどんでん返しに次ぐどんでん返し。 一度ご覧あれ。 もう一つは「The 13th Warrior」ですがハッキリ言って面白くないです。 「The Mask of Zorro」でおなじみの Antonio Banderas 主演、Omar Sharif 脇役ですがシャリフはほとんど出て来ず顔見せだけ。ストーリーもアラビアの住人の Antonio Banderas がひょんな事からバイキングと一緒になって敵と戦うと言うだけのもの。確かに戦闘シーンは見れますがライアンには比べようが無い。と言う事で今月は久々に不作でした。







8月8日
    またまたケネディ一族の悲劇が繰り返されました。 何故かアメリカではケネディ家は一種、特別の地位を暗黙の内に与えられていて、マスコミの取り上げ方も、亡くなったダイアナ妃と同じような扱いでした。 亡くなったジュニアの祖父に当たる人、つまりJFKの父親ですが、その人はボストン市の市長を務めたほどですが、元はウイスキーの事業で成り上がり、いわゆるNew Money であるし、アメリカのファンダメンタルズ「WASP」の最後の文字で分かるようにプロテスタントでなければなら無いところを一家はカソリックでした。 それにも関わらず最高の国民的人気があるのは一種極端に自由奔放なところにあるのでは無いでしょうか。 そう言えばダイアナ妃も自分に正直に良い意味で自由奔放に生きたと言う事でしょう。

そういう観点で、亡くなったジュニアの父 JFK のやろうとした事、その時代背景を今になって振り返ってみると、なるほどと言う事が分かってきます。 当時は第2次世界大戦が終わり朝鮮戦争も終わって、いわゆる時代の変わり目であったのでしょう。 そこで強力な勢力としては当然に 軍部、CIA、FBI である訳です。 本来アメリカは州制度を取っており、連邦政府と言うのは元々そんなに強力ではなかったのですが、戦争を通じて段々と強力になってきました。ダレスが作り上げたCIA王国、フーバーが育てたFBI。更には現在では想像も出来ないような公民権問題つまり黒人の人権問題がありました。これは当時政治家の間でタブー視されていたものばかりなのです。 JFK はこれらの旧勢力とも言うべき物に敢然と立ち向かったのです。 まあ言ってみれば信長タイプだったのです。 その結果信長と同じように恐らく部下であるCIAやFBIによって間接直接的に暗殺されたと言うのが本当のところではないでしょうか。

    黒人の人権問題で有名なのは黒人の大学入学問題です。 最高裁まで全ての裁判所は学生の言い分を完全に認め、それでもアクションが無いので連邦政府に催促しています。それで学内に入ろうとしたのですが、州兵を指揮できる知事が州兵を使って阻止しようとします。 しかしそこはケネディの面目躍如たるところで、連邦法に従って、アッサリと州兵を連邦軍に編入してしまったのです。 こういうとことを見るとアメリカと言っても単純な国家でない事が分かります。 法律で思い出しましたが、アメリカには面白い法律が残っていて、その最たるものは、カリフォルニアにおいてはホテルでオレンジの皮をむいてはいけないそうです。そう言えばむいた事があるなー。。

    いまだに関心の深いケネディ暗殺に関しては、最近はいろいろな機密資料が公開されてきて、証人に依存する事はほとんど出来そうにもありませんが、歴史は遠くなればなるほどその背景や位置づけが明確になってくると言うように、いろんな事が分かりつつあります。 その中で大きいのはケネディ暗殺の背景となったキューバのヒッグス湾侵攻作戦の失敗の参加者の中でニクソンのウオーター事件と絡んでいる人間が多く見つかっていると言う事です。 従ってニクソンとケネディとの関係をもっと掘り下げる必要があるでしょう。 実際、ケネディが当選したときはほとんど泡沫候補で彼は何と43歳だったのです。 その相手と言うのはニクソンで、当選確実視されていましたが、大方の予想を裏切ってケネディが本当の僅差で当選しました。 更にこの後ニクソンはカリフォルニア州知事の選挙にも負けています。 まあこの挫折が疑心暗鬼となって、ウオーターゲート事件でも当然確実と言われた選挙で民主党の本部に盗聴機を仕掛ける事につながっていきます。

    現在はクリントンのセックス・スキャンダルがまだ尾を引いていますが、それに比べたらケネディ一家のスキャンダルと言ったらその比ではありません。 まあこの当りがダイアナ妃と同じように人気の源泉ではないでしょうか。 ここらでもう一度ケネディの生きた時代を振り返ってみる事も面白いのではないでしょうか。 ケネディ暗殺に限って言うと、例のパレードルートの変更が最大の疑惑です。 わざわざ前例を破って、交通規制も変更して、曲がりにくいカーブを2つも出来てしまうような変更はどう考えても不自然です。 ちなみにごく最近例のケネディ暗殺の場面を映画撮影した「ザプルーダ・フィルム」と言うのがなんと30億円で政府に買い取られたとか。もっともこのフィルムのコマが意図的に入れ替えられていると言う噂には根強いものがあります。

    今月の映画はたまたま見た「Deep Blue Sea」です。基本的にはサメ、ジョーズ物で、私は元々ジョーズは好きでなかったので、気が進まなかったのですが、他に良いのが無かったので見てしまいました。 なんと言うかジュラシックパークとタイタニックのパロディではないか、と言う感じがしたのですが、それを差し引いても面白い映画でした。 ちなみに7月30日封切りで、封切り直後に見た事になります。
物語は、ジュラシックパークの孤島を思い出すような海のど真ん中のサメの飼育設備です。ここまではケビンコスナーの「Water World」だったかな、のイメージです。この飼育設備の海の底の一番底に、何となく御都合主義みたいですが研究所があって、そこがサメに襲われて水が浸入して来るのです。ジュラッシックパークのラプトルを思い出す、共同行動で狩りをする2匹のサメ。侵入してくる海水。 この場合は冬の海ではないので、凍りつく事はないのです。 結局 5-6人いたのですが段々とサメにやられて最後はコックの黒人と主役が助かると言う筋書きです。 ジュラッシックパークに比べて何故サメがそんなに賢いのか、もう一寸肉付けをして欲しかった。 途中は一寸ダラケますが、後半は息もつかせず、最後まで一気に突入します。

    わざと海水を入れてその上昇で脱出すると言うのは、昔たしかジュールベルヌの「地底旅行」と言う題だったと思いますが、この映画のラストで、古代の遺跡の大きな皿みたいなものに乗って、マグマの噴出と共に脱出する光景を思い出しました。 この映画はアイスランドの火山の裂け目から入って地底の湖を渡って波瀾万丈の旅行の結果イタリアの火山から放り出されると言う筋書きで、この時以来私にとってアイスランドは特別のイメージが出来てしまいました。いつか行きたいと思うものの、良くあるように行ったとたんイメージと異なって、日本語のお土産屋が会ったりして幻滅しそうなので、まだ行っていません。いずれは是非と思っています。






7月11日
    梅雨も実質的に明けたようで、6月のような雨は降らなくなったようです。

    最近の話題は 特に無いので、本当の最近の話題は例の大手電器メーカーT社とユーザのトラブルがWeb上で公開されて、新聞にも掲載され6月いっぱいで何と 100万ヒット以上と言う事で関心を集めています。 実は私も大手建設会社K社とのトラブルを抱えていて、他人事ではないと言う感じです。 法的手段をちらつかせるのは彼らの常套手段のようで、確かに訴訟にでもなれば、個人と大手企業とでは訴訟費用負担の観点では経費処理できるところと単なる費用である個人との差は大きいものがあります。

    最近ではこういう事も あまり無くなったようせすが、ひところアメリカで個人ないしはベンチャービジネスと日本の大手企業とでは勝負にならないと言う事が良く言われました。 特に陪審員制度でやると当然に日本大手が負けます。 最近では日本の企業は非常に弱くなったのでこのような事はあまり聞かなくなりました。 まあ、アメリカと言う国は大きなレベルでのバランス感覚の良い国ですから、そう言う意味で最終的なバランスは取れているのでしょう。

    それにしても、アメリカの株価は落ちませんね。 ごく最近もダウ、NASDAQ、S&P500で共に最高値を付けまして、一時インフレ懸念で株価下落と言う観測がありましたが、それも何のその、しぶとく上がりつづけています。 日本の銀行のほとんどゼロに限りなく近い利率より、通常の銀行で2.5-3%。 最近のインターネット銀行が6%、株投資で平均20%、ベンチャー投資ともなると30-50% と言う、驚異的な数字が得られると言います(私はやっていないので最後の方は保証の限りではありません)。 旅行でドルを使うのであれば、日本円に交換し直さなければ、為替リスクはありませんから、外貨預金でもしておかれたらどうでしょうか。 また1億円以上のストックオプションを含んだ資産保有者は100万人を越えていると言う事です。 しかし、それでもまだ一部ですから、大半の国民は「株投資に乗り遅れた」と感じていると言う事です。

    先月の USA Today に載っていた数字ですが、昨年にインターネットビジネスが生んだ事業量は $301B(約36兆円)で 120万人の雇用を創出したそうです。 しかも労働者あたりの事業量は従来型の被雇用者が $160,000 であるのに対して $250,000 になるそうです。ちなみに先の数字はアメリカの自動車業界の売り上げ $350B に匹敵するものです。 更に、アメリカ経済全体では $8.6T(約1000兆円) であり、これに比べると先の数字は小さいものですが、その成長率は年率平均174.5% にも上ります。つまりインターネットビジネスは9ヶ月毎に2倍になっているのです。 このデータはCISCOがページを作っていて、常に最新データが得られます。 ちなみに日本にはこういうのはありませんが、意外に役に立つのがここです。 何かの企画書を作るときに参考に。

    最近のアメリカのインターネットは速いですね。 大体どんなWebでも瞬間に出てくる。 まあ当方もT1を使っているせいもあるのでしょうが、それにしても速い。 反面、日本は遅いですね。インフラの差が出てきているようです。 以前ですと、大手のプロバイダが先行投資と言う事で、需要と関係なくとにかく回線を確保したのですが、それも最近では満杯です。 反面アメリカではワールドコムはじめとして新世代の通信インフラ会社が登場して、現時点での需要の 20倍以上の容量の回線を引きまくっているようです。 現時点ではインターネットビジネスと言ってもこのような通信インフラやPCなどのハード・ソフトインフラの事業量が大きく、Yahoo や Amazon.Com のようなものは成長率は大きいものの、まだメジャーの事業にはなっていないようです。従ってAT&TやCISCOなどが実態の経済を引っ張っているようです。


    今月の映画は、Star Wars に押されて何もありません。。 ので少々方向を変えてコミックとアニメに行きましょう。 まずは「Austin Powers」。Hで出っ歯で、似たのがどっか日本にいますが、そんなマイクマイヤーがDr. Evil と二役で大暴れ。オースチンパワーズが Mojo を盗まれて、タイムマシン(右の写真)とDr. の月面基地で Mojo を取り返そうと大活劇。 飛んでいくロケットの下に球体が2つ着いていて、巨大な「何か」のよう。 結局話の筋はあってないようなもので、何しろ笑い続け。 Austin Powers 2 もそろそろ出てくるようです。


    アニメは「A Bugs Life」です。 似たようなのに「Antz」と言うのもあって、どちらもアリの世界を描いたものです。Antz がどちらかと言うと、アリの世界の政争と言わないまでも、内部の世界の話であるのに反して、A Bugs Life は 天敵のバッタ(左の絵)との戦争です。 7人の侍を思い出すような、助っ人を探すと言うような事も出てきますが、オリジナルに反してこちらはサーカスの一団で実力は無かったのです。それでいろいろ工夫をしてと、どちらの映画も典型的なアメリカ好みの「努力すれば報われる」式のハッピーエンドでした。