「今月のひとこと」の目次 毎月一回はその時々のトピックスをお送りしています。 2009年 6月 1日 5月 4日 4月 3日 3月 1日 2月 1日 1月 1日
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6月1日
やっと在庫調整にも目処が付き、少しはほっとした感じがありますが、雇用統計では求人倍率が最低を示したとのことで、雇用関連は少し景気より遅れますので、まあこんなもんかと言うところでしょう。 しかし、これから本当に上がっていくのか? と言うと上がってもダラダラではないでしょうか。 また、嵐の後は元通りには普及しないのではないでしょう。

アメリカのGMがチャプター11を6月1日にでも申請するのではと報道されています。 さっさとやれば良いのにと思うのですが、いろいろ交渉プロセスがあるみたいで、やっと申請に漕ぎ着けるようです。 日本の会社更生法と違って再生を目的にしますので、経営は非常にやりやすくなると思います。 アメリカの大手の航空会社はほとんどが申請の経験があり、その間にも飛行機がストップしたという話は聞いた事がありません。 日本では悲観的な論調が多いですが、中期的にはGood News だと思います。

先週のサンプロ番組の加藤・竹中論争は面白かったですね。 加藤さんの言っている事はヨーロッパの社民と同じで、何でこんな人が自民党に居れるのか不思議です。 まあ片や民主党も旧社会党を含んでいますので、日本の政治はどこもかしこもファジーなんですね。 竹中さんはいつもながら明快で、市場原理主義と言われて反論。 あれだけ言われて銀行に介入したのがどこが市場原理主義なんだ。 本当の保守のブッシュが、市場介入に非常に後ろ向きだったのが印象に残っていますが、これが本当の保守なんでしょうね。

自己責任主義、市場優先、小さな政府などなど。 それに比べると日本はどこかファジーで、竹中さんの方が余程保守本流みたいに見えます。 それにしても税収を上回る国債を発行して、元々危うい財政がますます怪しくなります。 もっとも、国の財政を家庭の借金と類似させるのは、財務省の手なのか、間違った想定を植えつけます。 むしろその家の主人が奥さんに多額のお金を借りているようなもので、その家トータルでは特に借金はないのです。 住宅ローンと類似させるのは何か意図を感じますね。

行き詰った最後は国家的な徳政令つまり借金(国債)棒引きです。 国債が文字通りタダの紙切れに。 もっと簡単なのは、預金封鎖。 個人金融資産が1500兆円もあるので、これを一気にチャラにしたら解決。 幸いアメリカと違って日本国債の海外保有率は極めて少ないのです。 よかった・・ だけど自分の預金が・・ だからタンス預金なんですね。 しかしこれも新円を発行して、旧円を無効にしたらおしまいです。 いずれにしても、現物のキャッシュは全体から見たらわずかなもので、本格的には日本以外の銀行口座に追跡できないように送金しておくのが良いでしょうが、合法的には不可能です。

これから何が起きるのかと言うと、これまでは必ずインフレになると思っていて、アメリカの経済学者でもそういう人がいますが、日本の経験ではそうならなかったですね。 世界的に少し金余りになりましたが、起こった事は、アメリカの住宅バブル、原油のバブル、資源のバブルが起こったのでした。 みんなの頭の中にあるインフレと言うのはこれからしばらくは起こらないのでしょう。 現在世界的に金余りが加速していますので、これから何が起きるのか良く良く見ておきましょう。

もしインフレになったら、財政は安泰です。 名目の税収が増えて、国債の価格が下落します。 政府は喜び国債を持っている人は価格が下落しますし、満期で償還しても、貨幣価値は下がっているでしょう。 まあだけど、ましなシナリオです。 これだけお金をジャブジャブ出してインフレになったらどうするんだ! と言う人がいますが、どこが悪いの? とみんな思っているんです。

最悪はデフレが進行することです。 過去の例でもひどいのは良く分かったと思いますが、有効な治療法がない、名目の税収が減る、 しかし利払いは必要で、利払いが税収を上回ると国家のデフォルトになります。 1000兆になったとして(数年でなってしまう)、その3%は30兆円です。 税収のあらかたが利払いで消えることになります。 従って最後は消費税です。 いずれにしても税であろうと保険金であろうと誰かが負担しないといけないのです。

今回は少し余裕が出たので、延々と少し将来のことを考えた事をかいてみました。 ITの分野では、最近懐かしい名前を見ました。 マセマティカのウルフラムです。 何でもGoogleの先を行く質問形式の検索エンジンを開発したとの事。 英語版がリリースされているとの事ですが、なかなか答えてくれないとのこと。

マセマティカは、数式を可視化するソフトで、例えばややこしい理論物理の数式をビジュアル化して見せるというような事に使われています。 一番最初にワークステーションを作ったときは、これを動かすのが目的でしたが、実現せずに終わってしまって、現在は通常のPCで動作します。 これのセールスとやっていた人と確か会ったこともありました。 Googleのときも、検索エンジンはこれで終わりか、と思っていましたので、やられた! と思いました。

それにしても、Google は全世界の知識をDB化すると言うすごい目標を持っています。 これは私が思うには、宗教的な背景が大きいと思います。 やはり全知全能の神が存在、偏在かもしれませんが、すると言うのは、ものを考える上で物凄い制約と言うか、規範になります。 誰か知らんがそんなものがあるのなら、それに近づいてみようと思う要になるでしょう。 湯川秀樹や日本の物理学者が3と言う数字に違和感があったので、クオークに乗り損ねたんですね。 湯川博士の中間子は、そのせいではないですが、クオークが2つでした。 運命的ですね。 益川さんの先生の、ノーベル賞をとり損ねて死去してしまった名古屋大学の坂田昌三博士は、八道説でしたから。

今月の読み物は、徴税権力―国税庁の研究 (文春文庫) 落合 博実 著¥550 です。 あまり期待せずに読み出したのですが、まあ良くここまで書いたと思いました。 あとがき代わりの立花隆との対談がなければ、フィクションかと思いました。 流石に情報提供者は既に鬼界に入っておられる様で、そうでなければ大変な事です。 政治家の介入、金丸信から、そんなイメージが無い小泉元首相まで、大企業、マスコミへの対応。 最後は創価学会との関連。

国税庁とは何か。元朝日新聞記者として長年同庁を担当し数々のスクープをものにして名を馳せた著者が、徴税機関が有する「巨額マネーを巡る情報収集力」という視点から、その強みや問題点を解き明かしていく。同庁については「秘密主義の官庁の中でもガードの堅さは群を抜いている」と指摘しながらも、内部の協力者から得た極秘扱いの「内部文書」を紹介するなどして、脱税事件の舞台裏にも迫る。

同庁の情報収集力と資料分析力は、「最強の捜査陣」と喧伝される検察庁をもしのぐと著者は言う。例えば1993年に起きた「金丸事件」。自由民主党元副総裁・金丸信氏の巨額脱税を摘発した同庁査察官の手腕を振り返る。

その一方で「与党と一体となって行政を進める大蔵省(現財務省)の外局にすぎない国税庁は、有力政治家からの圧力に弱い。(本件の成果は)やはり例外中の例外であった」とも論じる。「永田町からの圧力」により、脱税事件が単なる申告漏れとして処理された事例も少なくないと言い、事件としての立件に執念を燃やす地検特捜部との間に確執が生じることもあったと指摘する。例えば、91年の地産グループ総帥による43億円の申告漏れなど、政治家が同庁の調査に介入したケースを関係者の実名を挙げて告発する。
(日経ビジネス 2007/03/26 Copyrightc2001 日経BP企画..All rights reserved.)

内容(「BOOK」データベースより)
五万人を超す組織が日々絶え間なく、個人や企業の経済取引や資産形成など金の動きに眼を光らせている。そこには膨大な「マネー情報」が集積されていた。国税庁はその比類ない機能により独特の凄みと嫌らしさを兼ね備えた組織だった。極秘資料を満載!スクープ記者30年の取材成果がここに―。

内容(「BOOK」データベースより)
膨大な「マネー情報」が集積される国税庁。その内情に相当程度に踏み込めたのは、長年の取材活動で当局の「内部文書」を入手できたことが大きい。漏洩すれば国家公務員法に問われかねない危険な極秘資料を、敢えて提供してくれた国税庁や国税局の幹部と職員。スクープ記者30年の取材成果がここに結実する。

立場上財務省の一外局にすぎず、世の関心もけっして高くはない国税庁。だが、その素顔は、警察・検察にまさるとも劣らぬ巨大な情報収集力を秘め、あらゆる国民のうえに君臨する一大権力機構である。本書は朝日新聞記者時代、国税庁担当として幾多のスクープを飛ばしてきた著者が、秘蔵資料を縦横に駆使し、“税の総本山”の全貌をはじめて白日のもとにさらす、全納税者必読の書。政治家、大企業、新興宗教、マスコミとマルサたちの知られざる暗闘をスリリングに描き出している。(UH)






5月4日
最近は株価も上がってきて、やっと底入れ感が出てきたようです。 しかし、足元の経済は最悪で、今年はこれからが本番ではないでしょうか? あまりにも悪化が急激だったので、その急激度が少し減っただけのようですが、心理的には安堵感が広がっています。 おりしも連休の高速道路は、高速1,000円均一のせいもあって、大混雑です。 1年前は、道路暫定税の一時停止で、エコに反するという話が沢山ありましたが、あの議論はどこに行ったのでしょうか。 もともとチマチマしたエコは単なるスタイルと思っていましたので、どうでも良いような感じですが、世の中上げて車はエコに反すると言う様な議論が全くないのは妙な感じです。

ジープで知られるクライスラーがとうとうチャプター11を申請する事になりました。 アメリカと言うところは妙なところで、日本で言う破産法適用みたいな状態になっても、事業はそのまま続いています。 もっとやわらかいのはチャプター7で、これはほとんど現実には何もないという感じです。 債務停止を公式に認めるだけなのか、と思います。 以前に飛行場で、時間待ちの時に新聞を見たら、搭乗する予定の飛行機会社がチャプター7を申請したと言う記事がトップに大々的に報道されていましたが、目の前では飛行機がちゃんと飛んでいました。 搭乗するほうも何の不思議もなく、新聞を読みながら搭乗すると言う奇妙な光景が見られました。

最近立て続けに、いろんな機器を買い込んだので、そのレポートです。 まず、5年経ってヒンジの部分がおかしくなってきたケータイをDopaからFomaに機種変更。 15,000円がバックされると言う触れ込みに引きずり込まれて、同じDocomoにしまた。 新規契約が減少しているキャリアとしては、既存客は必死で確保しようと言う事でしょう。 機種は元々Pを使っていたので、P-06Aと言う最新機種になりました。 元々P-03Aにするつもりが、店員の進めに従って、より機能を絞った機種にしました。 メールやWebブラウザは言うに及ばず、ワンセグ視聴はもちろん録画も出来るようになっています。 さらにはマイクロソフトのメディアプレイヤーと連携したミュージックプレイヤーも付いていました。

もちろん外付けの、SDカードが必要ですが、これまた安くなりました。 音楽を本気で聴くのなら、8Gバイト程度欲しくなりますが、これが最近では1500円程度で入手できます。 これにワンセグ録画や、カメラの画像を保存できます。 カメラは流石に機能限定なので、外向きの1台しかありません。 また位置が悪くて、すぐに指が写ってしまいます。 保持の仕方が悪いのか? といろいろ試してみましたが、うまくいきません。

PCとの連携は、音楽などは上記のマイクロソフトのメディアプレイヤーで出来ますが、電話帳とかの保存は無料のソフトをDocomoからダウンロードして使用できます。 おまけにしては流石にDocomoがお金をかけただけあってよく出来ています。 以前は、市販のソフトを買わないといけなかったのですが、今回は接続ケーブルを1,000円ぐらいで買うだけで済みました。

最後に気をつけないといけないのは、イヤフォーンの接続です。 Docomoはソフトバンクと同じものが使えますが、従来は平形コネクタと言うコネクタで繋いだのですが、今回からは外部接続端子用のコネクタと名前もサイズも変わりました。 イヤフォーンとの変換アダプタがあるのですが、普通の店では売っていないので、通販で買いました。 500円ぐらいのものなので、これに送料を500円もつけると話にならないので、メール便込みのところを探すのに苦労しました。

次は、カーナビ。 サンヨーのミニゴリラが新しくなったので、注文しました。 価格.cmo で人気一番のものですが、実際のサイトで買うと、表示より安くて、39,000円送料込みであくる日にすぐに送ってきました。 小さく安いのに良く出来ています。 ゴリラのIFを引きずっているせいか、少し慣れないと操作に戸惑います。 タッチスクリーンなので、場所の成約上しょうがないのかもしれません。 GPSとおそらく加速度センサだけで精度はばっちりです。 ただ、ルート検索がイマイチで、高速道路ぐらいなら良いですが、少し込み入ると難しいようです。 自車の位置を確認するだけなら重宝します。 また内臓バッテリでも動くので、自転車とか徒歩とかバイクでも使えます。 車内で音楽を聴くのも目的の一つでしたが、これがイマイチ。 FMトランスミッタが付いているのは良いとしても、出力が少し弱すぎるので、時々雑音が入ります。 最近ではFM放送が全くない周波数を探すのは大変です。 周波数は、0.1MHz刻みで変更できますので、根気良く探す必要があります。

ワンセグの視聴、録画は付いていますが、録画は一回きりで、毎週録画とかは出来ません。 運転中つまりセンサはハンドブレーキで、これを外しているとワンセグは音声しか出てこないようになっています。 ハンドブレーキの0V、+12Vを検知しているらしくて、都合3状態と内臓バッテリ動作で、いろいろな機能が動いたり動かなかったりします。 音楽の温室の調整などがないのですが、列車での旅行に持って行っても面白いと思います。 音楽を聴いたり、ワンセグを見たり、自分の位置を確認したり出来ます。

今月の読み物は、幕末志士の「政治力」-国家救済のヒントを探る (祥伝社新書143) 瀧澤 中 著¥840。 世の中が大きく動いた幕末に動いた人々がどのような政治的背景だったのか、ふと気になって読んでみました。 現在よりより複雑で、通信手段も限られていた時代に、結果として見れば、大成功だった明治維新を動かしたのは? 取り上げられているのは、篤姫、坂本竜馬、西郷隆盛、新撰組、井伊直弼、慶喜。 篤姫は流行としてともかく、それなりに大奥で政治力を発揮したのには違いないし、坂本竜馬はあまりにも有名。 しかし坂本竜馬は本人が取り上げられる事が多いですが、やはり奇兵隊、亀山社中の存在が大きそうです。 いくら坂本竜馬の人間が出来ていても、こう言う商社の走りのバックを持っていないと政治力は発揮できないのは納得。 昨今の外交万能、軍事力不要の議論を思い出しました。 新撰組の近藤勇も幕府との交渉を見ていても、単なる百姓上がりの俄武士ではなくて、それなりに政治力はあったようで、最後は大名格になりました。 これも新撰組と言う物理力を背景に持っていたのは言うまでもありません。 意外に本書で辛いのは、慶喜。 いろんな評価があるようですが、流れに乗れなかったと言う点では、しょうがなかったのかと思います。 トータルの政治力を発揮して、公武合体の政権が出来ていたら、後世はどうなったでしょう。 歴史にもしはありませんが。

内容(「BOOK」データベースより)
昨今の国民の政治不信は、現在の政治家のふがいなさが、そのまま国民の不安につながっているとも言える。漢字が読めないなどという政治以前の問題はともかくとして、まさに現在の政治家の資質が政局混乱を招いているといっても過言ではあるまい。幕末の混迷は現代の比ではないが、その混迷の時代を駆け抜けた坂本龍馬、西郷隆盛、新選組、そして幕府側の志士たちはどのような政治意識を持っていたのか。そして彼らの政治家としての力はどのようなものだったのか。現代政治学家・政治史研究家である著者が、“人間力”の視点から、幕末志士と現代政治家の違いや、彼らの活躍から国家救済のヒントまでを鋭く読み解いていく。









4月3日
最近は株価も少し上がって一息ついたと言う事でしょう。 2月ぐらいは奈落の底を見ると言う様な感じで、どうしようも無い様子でしたが、自動車業界の在庫水準に目処が付いてきた事もあって、少しは気分が和らいできた感じです。 派遣切りも、落ち着く所に取りあえずは落ち着いた感じで、正規社員と同じ仕事をしていて余人に替え難いと言う人は継続が出来たようです。

しかし企業の構造改革は、これからが本番で、バブル期に水ぶくれした正規社員にも、その影響は出てくるでしょう。 あのスズキ自動車でさえも、会長が社長に復帰して、これから本腰を入れて無駄撲滅に取り組むのだそうです。 インドのインドのタタ・モーターズの20万円自動車ナノも市場投入が始まり、また新たな世界が広がります。

先々月の話ですが、NHKがボットネットの話題をクローズアップ現代で放送したら、ボットネットの駆逐ツールをダウンロードしていた公的サイトがパンクしてしまいました。 番組が終わった直後からアクセスが殺到して、その後2-3日はアクセスできない状況となってしまいました。 個人のPCを乗っ取って、そのPCをベースに不法行為を働き、例えば標的のサイトにアクセスを集中させて、そのサイトを機能させなくなると言うようなことをやりまます。 この公的サイトは、図らずも同じような結果になってしまったようです。 冗談みたいですね。

これを有効と言うか平和利用したのがクラウドコンピューティングで、実験的なものは既に本欄でも多く紹介させていただきましたが、商用ではもう少し意味合いが異なるようですが、利用されつつあります。 一般に、IT機器は価格下落と言うダウンサイジングが激しく、PC一式が5万円で入手できるご時勢ですから、これを1万台繋いでも5億円あれば良いということになります。

ちなみに最近、中古のPCを買ったのですが、DELLの小型の新品で買うと8万円ぐらいするものが、9,000円ほどで入手できました。 尤も、KBマウス、ディスプレイは付属していませんでした。 しかし最近では入手困難といわれるXPが付属していましたので、その価格だけでも良いと思います。 先日は、VISTAからダウングレードするだけで5,000円もかかりました。 反対に高精細のハイビジョン用のLCDを使ったディスプレイが安くなりました。 20インチで1920x1080が15000円程度で入手できるようになりました。

今月の読み物は、最近本を読む時間が無くなって来たことと、植物の面倒を見る時期になったので、今月は趣向を変えてここがまちがい 鉢花・観葉植物・洋ランの育て方 (単行本) 江尻 光一 著 ¥1,470。 テレビでお馴染みの江尻 光一さんが専門の洋ランやそれ以外の良く見かける植物の育て方をまとめたもの。 江尻 光一さんの語り口がそのまま現われています。 植物に関心のあるかた、これからはじめて見ようかと言う方に最適。

内容(「MARC」データベースより)
多くの人々が親しんでいる植物50種を取り上げ、その栽培ポイントとよくある失敗例をQ&Aで解説。鉢植えの植物を長く楽しむための手入れの仕組みなどもイラストを多用してわかりやすく紹介。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
江尻 光一
1926年千葉県市川市生まれ。48年東京農業大学卒業。以来、須和田農園を経営し、洋ランの品種改良と家庭園芸の普及に努める。NHKテレビ「趣味の園芸」やラジオの電話相談などで活躍中。著書も多い。日本洋蘭農業共同組合参与・審査員、東京農業大学客員教授。1990年、93年に世界らん展で日本大賞受賞。1995年、第46回日本放送協会放送文化賞受賞











3月1日
昨日は、Citiの実質的な国有化で、NYダウは大幅に下落したようです。 本来なら、これで不良債権の処理は少し前に進むので歓迎のはずですが、どうもアメリカの投資家は、このままうまく行くと思っていたようです。 逆にそれが意外と言うかびっくりしました。 銀行の不良資産の査定も厳格に行われるようですし、やっと日本の竹中/小泉の段階に至ったということでしょう。 しかしそのスピードはすごいですね。 リーマンから約半年です。 トヨタ自動車が、5月には現在の在庫調整が終わって、増産に入るというニュースもあり、そろそろ先が少しは見えてくるのではないでしょうか。 しかし実態経済への影響はこれからで、本格的に上向くのは皆さんがおっしゃる来年後半になってくるのではないでしょうか。

最近、びっくりしたのは、メモリ特にSD関連のメモリ価格の下落です。 2GバイトのマイクロSDが400円弱で入手できます。 試しに買ってみましたが、ちゃんと使えます。 16GバイトのSDHCでも3000円前後で入手できます。 これとAVCHDの圧縮技術を使うと、最長で4時間ぐらいのハイビジョン映像を録画する事が出来ます。

SDメモリカードは、マイクロでもミニでもフルサイズでも、最大の容量は2Gbです。 また古いカードリーダでは、SDしかアクセス出来ませんので、2Gbの需要は高いのでしょう。 通常のデジカメならこれで十分です。 現在販売されているカードリーダでも、安いのは、SDHCでも4Gbとか8Gbとかの制限がありますので、注意が必要です。

学生の頃に、メモリの種類として、コアメモリをメインに授業で勉強しましたが、その時に、将来は半導体メモリになるカも知れないという事で、その動作原理を勉強しましたが。 当時は本当に基本のフリップフロップを使ったスタッティクメモリでした。 しかしその様な回路が何万、何百万、さらには何億も作れるという事は全く理解を外れていました。 その後の半導体の発展で、切手サイズに写真が入るとかビデオが入るとか言う話がありまして、それも夢のようでしたが、現実になったという事です。 それも数百円で。

このまま行くと、1Gb当りの価格は100円になるのは時間の問題でしょう。 ディスクの単体ではおおよそ、500Gb で1万円ぐらいですから、既にGb当りで20円ぐらいになっている勘定です。 1ビット1円と言っていた時代が懐かしいですね。 結局半導体は儲からないビジネスになりつつあるのは寂しい限りですが、究極のものづくりの、究極の量産時の姿として捉えて、新しいビジネスモデルを構築しないといけないのかもしれません。

最近は、デジタルTVの価格下落が激しいですね。 もっとも安売りしているのは、フルハイビジョンで無い機種が多いですが、1年以上前に買った機種は、28万ぐらいから20万に落ちていました。 逆に一度は下落したビデオ録画機の価格が上昇した事もありました。 いずれにしても、通常のありふれたTVは、10万円ぐらいになってしまっていて、アナログTVと変わらなくなりました。

最近、サイトの電子証明書を更新したのですが、業界トップのベリ*イン社のMD5を使った証明書が偽造できるという記事を見つけました。 私は幸いベリ*イン社の証明書は高いので他社に変更しましたが、全世界で9,000サイトはまだこの偽造可能な証明書を使っているとの事です。 以前からその脆弱性は指摘されていましたが、事の発端は、最年末に「MD5コリジョン・インク」と言う国際的な研究者グループが、ソニーのプレステ3を200台つないで(プレステ3はこの様な処理をすると通常のPC40台分に匹敵する)発行された証明書を使って偽造を試みたところ、わずか3日間で偽造が出来たとの事です。 他社は既にSHA-1と言う新しい技術に変更しているので直接問題無いのですが、同様の脆弱性を指摘されていますので、同じ事がおきるでしょう。 現在はSHA-2と言う暗号鍵の長さが異なる暗号化技術を使用しているとの事です。

今月の読み物は、日本は原子爆弾をつくれるのか (PHP新書) 山田克哉著 ¥777。 以前から疑問に思っていた原爆の保有の仕方が載っていたので、早速買い込みました。 前半を含むほとんどを読み飛ばして、最後だけ読むつもりでしたが、結局全部読んでしまいました。 最初の部分は、原子物理の基礎ですが、従来は理論物理の本だったのですが、この本の著者は実験物理と言うか、実際屋さんですので、同じ事でも実務から見た記述が新鮮でした。

原子核の説明から原子炉の説明まで、ざっくりと全体が見渡せます。 よく分かったのは、原子炉で作ったプルトニュウムでは、戦略兵器としての原爆は作れないと言う事、高校の教科書に書いてあるような単純な砲弾型の起爆装置では駄目で、プルトニュウムではもちろん、ウランタイプでも爆縮型が一般的になってきているとの事です。 北朝鮮で難しいとされたのは、どうもこの爆縮技術でしょう。 また、北朝鮮の実験の規模が小さかったのは、原子炉で作ったプルトニュウムで未熟爆発を起こしたものと思います。

未熟爆発では、戦略的な意味はありませんが、テロで使うのなら威力はありますし、放射能物質を撒き散らす事も出来るでしょう。 そう言う意味で、なかなか微妙な代物だと思います。 また、アメリカでは原子炉で作られたプルトニュウムで本格的な原爆を作る技術が開発されているとの事ですが、事の性質上極秘になっているようです。

また、プルトニュウム爆弾のサイズを小さくするには、核融合の技術を使います。 これは水素爆弾とは全く異なるもので、プルトニュウムの分裂を引き起こす中性子を爆弾の中心に仕込んだ核融合装置によって大量に発生させるもので、爆弾は大幅に小さくでき、一時騒がれたスーツケース爆弾にもなります。

本書の問い掛けである、大量のプルトニュウムを保有する日本は原爆を保有できるか? と言う点に関しては、やはり5年ぐらいかかるのではないかと思います。 アメリカは文字通りゼロから出発して、3年でプルトニュウム爆弾とウラン型爆弾を開発しましたが、ものすごい人間とお金を掛けています。

全く現実的ではないですが、もし日本でしかも国際社会を敵に回して、自力で技術開発を行った場合は、どんなに急いでも3年、通常は5年はかかるという事でしょう。 従って、日本が原爆を保有しようと思えば3ヶ月で出来る、と言うのは全くの虚構と言うことになります。 また、イスラエルのように保有してるかいないか公表しないと言う状況も、専門家から見れば、すぐにばれてしまうという事です。

ところどころ説明が抜けているところもあり、決して読みやすいというわけでは無いが、それなりに面白く読めました。 AMAZONの書評はぼろくそですが、それほどでもないと思います。

内容紹介
日本が核ミサイルを発射するまでいったい何年かかるのか?――日本は世界的にも
高度な原子力技術をもっている。また、全国各地の原子力発電所から得られた
プルトニウムは、長崎型原爆の5000発分にもなるという。ならば日本はいますぐ原爆を
つくれそうに思えるが……。本書は、いま核兵器を開発するためには、
どのような技術が要求されるのかを、できるだけ平易に説明するとともに、
日本が原爆製造を外国の技術援助なしに一からはじめて、どれぐらいの時間が
かかるのかを見通す。日本の原爆開発史、驚異的なマンハッタン計画についても
論及した核の入門書である。

第1章 放射能と放射線
第2章 原子爆弾の構造
第3章 日本の原子爆弾開発
第4章 兵器級プルトニウム
第5章 原子爆弾のつくり方
第6章 日本の核武装

内容(「BOOK」データベースより)
日本は世界的にも高度な原子力技術をもっている。また、全国各地の原子力発電所から得られたプルトニウムは、長崎型原爆の5000発分にもなるという。ならば日本はいますぐ原爆をつくれそうに思えるが…。本書は、いま核兵器を開発するためには、どのような技術が要求されるのかを、できるだけ平易に説明するとともに、日本が原爆製造を外国の技術援助なしに一からはじめて、どれぐらいの時間がかかるのかを見通す。日本の原爆開発史、驚異的なマンハッタン計画についても論及した核の入門書。





2月 1日
流石に各社の決算が出てくると、分かっていてもやはり株価は下がりますね。 オバマ大統領の就任の日にはダウが下がりました。 昨年末から続いていた上げ相場は、これで終わり。 オバマ人気の初期段階は、100日を待たずして終わってしまったのか、と言う感じです。 まだまだこれから少なくともジメジメする頃までは、じっと我慢が続くのではないでしょうか。 大手は4月の給与報酬からカットが始まりますので、その影響はその後ジワジワと出てくるのではないでしょうか。 それにしても先が見えないのはかなわんですね。

経済状況がともあれ、ほって置いてもやってくるのが、税金シーズン。 これは日本でもアメリカです一緒です。 何とかTAXと言うソフトが店先に並びます。 スーパーでも売っています。 日本では、年末には年賀状ソフト、アメリカでは税金ソフト。 これをずーっとやっていたら結果は明らかですよね。

日本はある意味では芸術の国。 その結果アニメが盛んでオタクと言う言葉が世界語になったりします。 反面、数字に特にお金に弱い。 今回の金融危機でも巻き込まれなかったと言うのは、ある意味で金融音痴だったと言うことで、税金の使い方もいい加減で、もう少しお金に興味を持ったらどうか、と思います。 武士は食わねど高楊枝、お金の話は下賤と言う風潮があります。

反面、アメリカは事の良し悪しは別にして、お金に敏感。 刑事映画でも、この経費は税金だから、とか言う台詞が良く出てきます。 今回の悪評高い定額給付金も、アメリカでは既に世帯あたり10万円ぐらいのバラまきをやりました。 これは新聞記事の受け売りですが、当時のブッシュ大統領は、国民から預かったお金を返します、と言う趣旨のことを言ったとのこと。 反面、日本は「給付」ですからね。 お上が恵んでやる、と言う感じ。 話題になっているいわゆる埋蔵金も、良く考えたら、税金や税金と同じ意味を持つ保険金をいい加減にごまかして、溜め込んで居ただけのことですので、お金を支払った方は、もっと怒るべきでしょう。

税金関連では、最近 イータックス e-Tax が盛んに国税庁の方からPRが行われています。 税理士協会のほうは、強制的に電子申告になっているみたいなので、かなりの割合で電子化されているようです。 何でも平成22年には、電子申告の割合を50%以上にするのが目標との事。現時点ではものすごい勢いでプロモーションがなされています。 ちなみに電子申告するためには、電子証明書とそれを読み取るカードリーダーが必要で、後のソフトはインターネットからダウンロードできます。

先日、市役所に行く用事があったので、ついでに受付で電子証明書の作り方を聞いて見たら、いま空いていますから、すぐに出来ますと言う説明に乗ったのが運命。 確かにすぐに処理をしてくれたのですが、付きっ切りで30分以上かかってしまいました。 これが混んでいたら、と思うとぞっとする。

電子証明書は私の嫌いな例の住基カードと抱き合わせになっていて、住基カードの申込書と電子証明書の申込書の2枚が必要です(各市役所で違うみたいです)。 住基カードは無料、証明書は3年期限で500円ナリ。 ちなみに今年の申告までは、電子申告で5,000円の税額控除つまり5,000円バックと言うことで、現時点では来年はなし。 カードリーダーは実質2,000円ぐらいなので、2,500円の黒字となります。 カードリーダーは税金シーズンが過ぎると少しは安くなると思います。

ここまでは良かったのですが、この後に担当者の若い人が出てきて、パスワードを入れろと言う。 クレジットカードを使うときに入れるテンキーパッドで4桁の数字を住基カード用に入れます。 これは見られずに入れたと思ったら、電子証明書を入れる段になって書類を見ながら入れてましたから、まったくセキュリティはいい加減。 まあ住基カードなら良いか、と思っていると。電子証明書のパスワードは流石にフルのパスワードで、これは安心と思っていると、横でじっと見ている。 マナー的にも横を向くのが礼儀ですが、そんな事はお構いなし。

ここで大失敗したのが、本物のパスワードを入れてしまって、このパスワードは後でインターネット経由でいくらでも修正できたので、このときはいい加減に入れておいたら良かったとあとで反省。 ちなみに私はパスワードを3種類ほど持っています。 通販などでセキュリティが怪しいときのためのバレバレのもの。 もう一つはまあまあ安心できるもの。 さらにもう一つは、ネットにも滅多に使わない、最高機密のもので、これを使ってしまって大失敗。 また新しいのを覚えなおさないといけないです。 まあ順々にセキュリティの高いものからお古をしたのレベルに使いまわしていくと良いと思います。

電子証明書の暗号化技術はRSAベースのしっかりしたと言うか教科書どおりのものでした。 問題の認証はどうしているのか興味がありましたが、これは都道府県の知事が認証しているんですね。 それで、認証した知事のフィンガープリントが公表されています。 従って完全な認証局方式でもなくて、各人が認証を確認したいときは、相手の証明書を認証した知事のフィンガープリントを確認する必要があるのです。 どうせなら、知事の証明書の認証を総理大臣とか、政治がらみでないので国家象徴の天皇がやるのも面白いと思いますが、如何でしょう。

ちなみに住基カードは、各市町村でバラバラのデザインとの事で、偽造が多いらしいです。 ICチップまでは偽造できないでしょうが、外見は簡単に偽造できるそうです。 現在でも写真入と写真なしがあるのですが、免許証があるので写真は不要でした。 アメリカのように身分証明書だけの機能の免許証がなぜないのか不思議ですね。 警察で簡単に発行したら良いと思うのですが。 日本では免許証しかまともな身分証明書はありません。 パスポートは住所が無いし、保険証や住民票には写真がついていません。 住基カードより余程定着している免許証と同じものを運転できないと言う条件で発行したら良いだけだと思います。

ちなみにみなさんはパスワードはどうやって作っていますか? やはりランダムにしないと、8桁や10桁で意味のある単語だとすぐに総当りで破れます。 フリーソフトでパスワードをランダムに発生するものがありますので、これでどんどん発生させて、何とか覚えられるものを選ぶと良いでしょう。 ちなみに私の場合は、最高機密のものは滅多に使わないので、あるとき思い出さないといけなくなって、しばらく考える時間は必要でしたが、1年以上前に作ったパスワードをキチンと思い出すことが出来ました。 もちろん数字、大文字の入った完全ランダムのものでした。

今月の読み物は、 先月の稲盛さんに続いて 日本電産永守イズムの挑戦 (日経ビジネス人文庫 ブルー に 1-32) (文庫) 日本経済新聞社 (編さん) ¥750です。 最近は、京都の元気印は、稲盛さん、堀場さんから完全に永守さん移りました。 すぐやる! 必ずやる! 出来るまでやる! で有名ですが、先日じかにお話をお聞きする機会がありましたので、興味が沸いて読んでみました。 講演の内容が本とほとんど一緒なのはご愛嬌として、それにしてもパワーのある人です。 先行き暗い中で少しはこれを読んで元気になりましょう。







2009年 正月 元旦 あけまして、おめでとうございます。

昨年は年末が忙しかったので、少し遅れてしまいました。 昨年は、年初からあまり良い話は無くて、状況は悪くなる、と言う感覚がありましたが、昨年後半はそれどころか100年来の経済危機と言う事で、ますます先の読めないまま年を越しました。 唯一の望みは、アメリカの大統領が決まったことで、これで少しは先が見えてくるとは思いますが、就任後の過剰期待のそれこそバブル崩壊で、またまた下落すると言う見方もあります。

毎年の恒例の予測ですが、今回はまったく分かりません。 今年のうちに何とか先が見えるようになったら良いとは思います。 まあいずれにしてもいつかは底が見えるのですから備えておいてじっくり待つしかありません。 アメリカの新大統領就任後がひとつのヤマ場ではないでしょうか。

IT分野も、機能アップの流れが止まってしまいました。 後は性能アップの方向で、これにはいろいろと方向が出てきました。 ハイビジョンビデオが、そこそこ定着してビデオのハンドリングも大体見えてきて、ノーマルビデオが始まった当時と同じような感じになってきています。 ディスクも1テラぐらいで頭打ちで、ハイビジョンでもだいたいこれくらいでまあまあ使えるのではないでしょうか。

パナソニックのAVCHD規格も、新たにHLモードが開発されて、DVD1枚に、2時間の映画がほぼ入るようになりました。 DLを使えば、元のHE規格でも十分に入ります。 BDはまだまだ高価で、書き換え可能となるとさらに高価で、DLですと50ギガぐらいあるので、AVCHDで圧縮したビデオなら10本ぐらい入る勘定になります。

ノートPCはだいたい5万円以下になってきたので、非常に買いやすくなりました。 問題はVISTAが標準なので、XPへのダウングレードのためにさらにお金がかかることで、これは標準でXPを搭載している機種を探す必要があります。 また、最近はパーソナルユースでもOfficeが必要になりますが、これがまた高価。 特によく使うPowerpointを入れるとさらに高価で、下手すると本体の価格を超えてしまいます。

そこで KINGSOFT Office 2007 Plus Standard が良いです、 5000円。 ほぼコンパチです。 本家がおかしいところ特にWordですが、これも直してありますので非常に使いやすいです。 マイクロソフトの OpenOffice.org もこれは無料で良いのですが、少し重いのと下手に改良してあるので互換性の部分でイマイチです。

以前に本欄でも取り上げましたが、IP電話は完全に定着して。安定性の点でも従来の電話会社が運用しているものと引けを取らなくなりました。 SkypeのようなIT屋さんが開発したものと、Fusionみたいに通信屋さんが開発したものは、微妙に技術の方向が違っていて戸惑いますが、それなりに統合されつつあります。

Skypeのビジネスでの使用上の最大の問題は、恐らくSkypeOutにあると思いますが、番号ディスプレイが出来ないことです。 一応注意書きには出来ないこともあります、と書かれていますが、どうやっても出来ません。 ちなみにFusionを使ってSkypeで通話すると表示されます。 ただFusion はCall Backして通話する方式なので、繋がるまでに時間がかかる、UIの点でイマイチ使いにくい、と言う欠点もあります。

今月の読み物は、これと言うのが無かったのですが、ごく最近読んで、中身はともかく見直したモノです。 安いので読み飛ばす気になって読んでも読めます。 稲盛和夫の実学―経営と会計 (文庫) 稲盛 和夫著 ¥550税込。 経営に関する話は直接聞いたことが無くて、一度飛行機の中でご一緒したのですが、十分な話も出来なくて、感覚的にはあまり好きな人物ではなかったのですが、これを読んでいると自分と同じようなことを言っていると今更ながらに見直しました。 物凄く偉いヒトなので、一緒には出来ませんが、創業当時の話などは実感として分かります。 技術視点の経営と言うのは大体同じようなものになるのかも知れません。

面白いのは、浮利は追わない、投機はしないと言い切っているにも関わらず、アメーバー経営の本社機構の費用はどうするのか? と思っていたら、これは金融の運用で捻り出すのだそうです。

Amazon.co.jp の 商品の説明: 本の帯に「会計がわからんで経営ができるか!」と印刷されている。
会計というとつい「勘定が合えばそれで良い」「会計は専門に勉強した特定の者にしか理解できない」という感覚にとらわれてしまう。特に経営者は「利益追求=売上追求」と考えてしまい、会計をおざなりにしてしまいがちなのではないだろうか。そこを著者は自身の経験からなる「経営学」と「会計学」を結びつけてわかりやすく説明している。
経営に役立つ会計とはどうあるべきか。事業を安定軌道に乗せようと思うのなら、数字に明るく、しかも「安定性」を持続する会計でなくてはならない。安定は、「儲け」のなかから出てくるということも覚えておく必要がある。「儲け」るためにはどうすればいいのか。
その答えを導き出した著者が「なぜ」という言葉に徹底的にこだわり、追求する人だということが、この本を読み進めていくうちによくわかってくる。「簿外処理は一切許さない」「ディスクロージャーを徹底する」という一見当たり前の議論ながら、そこはさすがカリスマ性に富んだ著者。具体例を交えての論述には説得力がある。
「経営のための経理である」という「実学」は、経理を専門に勉強してきた人にとっては「目から鱗」の思いをするだろう。会計学とは経営哲学と完全に合致する理原則であることをあらためて認識させられる。(大高真子) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
バブル経済に踊らされ、不良資産の山を築いた経営者は何をしていたのか。儲けとは、値決めとは、お金とは、実は何なのか。身近なたとえ話からキャッシュベース、採算向上、透明な経営など七つの原則を説き明かす。ゼロから経営の原理と会計を学んだ著者の会心作。
内容(「MARC」データベースより)
キャッシュベース、一対一対応の原則、筋肉質経営など、フェアで公正な経営のモラルと会計のあり方を根本に据えた今こそ求められる「経営のための会計学」を、実学で体得した著者が説き明かす。