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2019年3月3日
とうとう1年の6分の1が過ぎ去りました。 今年の2月は特に忙しく、あっという間に逃げる2月になってしまいました。

米朝会談は誰も予想しないアッと言う結末になりました。 会談から引き上げる時の金正恩の顔は引きつっていたと言う話もあり、自分から求めて親書を送ったりして自分から要求して最後は開催地まで自分の要求で実現した会談の結果は何も無く、手ぶらで帰る羽目になったようです。 帰途の北京での会談がどうなるかですが、交渉は行けると見込んだ習近平は何と言うのでしょうか? 中国も米中貿易戦争でそれどころでは無いのかも知れません。

会談はボルトンが途中から無理に入り込み、誰も知らないと思っていた核施設の写真を見せたのが発端で、これには金正恩も国内の根回しを含めて用意が出来て居らず、交渉にはならなかったようです。

結局、延々と列車旅行をしてまで行ったのに成果ゼロの金正恩。 ヘタな妥協をしなくて良かったトランプは50点。 これと3.1に全てをかけていた韓国の文在寅も得るところが全くなく、これはマイナス評価になるのではないでしょうか。 一歩引いていた習近平も微妙ですが、金正恩が少しはおとなしくなって、中国の言う事を聞くようになれば、少しはプラスかも知れません。

トランプは米朝会談でこそ失点は無かったもの、国内では満身創痍で、会談当日にペロシにぶつけられた公聴会のコーエン証言で、ボロクソに言われて、ベトナムのマリオットホテルで、会談そっちのけで、敵ではあるCNNをずっと見ていたそうです。 あの公聴会は、TVではセンセーショナルな発言の所を放送していましたが、全体では何と7時間もやっていたそうです。 日本の議会でも、少し徹底的にやらないといけないと思います。

最近、特に官僚の管理劣化が激しいです。 元々あまりガバナンスのないところでしょうか、最近とみにガバナンス不足が目に付きます。 尤も民間でも、超大手を始めガバナンス欠如の場面が多く見受けられます。

最近では日産ゴーン事件。 特別背任に関しては、伝えられる情報だけから見ると、そこら辺の零細企業の経営者のお金の使い方そっくりで、これが売上げ何兆円もの超大企業のトップの行動とは思えない公私混同も良いところです。 零細企業なら、自分で稼いだお金と言う意識はあるでしょうが、これだけ大きな企業なら、自分だけでは稼げないです。

以前にあった某都知事の公私混同経費事件。 これも全く同じ使い方だったと思います。 経理上問題なく使っていると言うのが某都知事の弁明でしたが、まるで零細企業社長の税務調査への弁明みたいで面白かったです。 これの最大の問題は、使ったお金が自分で稼いだものではなくて、国民都民の税金だという事です。 これを全く忘れた弁明でした。

経済もダメだダメだと言われながら、そんなには落ちないです。 サスガに米朝会談が不調に終わったと伝わった時は下落したのですが、明くる日には上昇しました。 今週末も上昇し22,000円を覗う状態です。 リーマン級が来る来ると言われていると来ないものなんでしょうね。

関係がギクシャクする韓国ですが、一番不可解なのは昨年末に起こった韓国軍艦によるレーダー照射問題。 その後のゴタゴタも、これを糊塗しようとする動きの一環でしょう。 あるいは日本が本件にはかなり強硬になったので、その反動だと思います。

そもそも、あのレーダー照射は一体何だったのだ? と言う事に対して、あまり言及が無くなりました。 その中で一番おもしろく、また全ての事象を説明できるのが、北朝鮮亡命説。 恐らくその説の尾ひれだと思いますが、その説の概要は以下の通りです。

金委員長が、国家的プロジェクトとして建設している『元山葛麻海岸観光地区』を11月1日に視察中、朝鮮人民軍による暗殺未遂事件が発生した。 主犯格の軍人たちの大半は処刑されたが、その中の5名が逃れて舟で逃走。 日本に向けて亡命を計った。

そのことを知った北朝鮮当局は、自分たちでは追いきれないため、ホットラインを通じて文在寅政権に、拿捕を依頼した。そこで韓国は、海洋警察庁の警備艦はもとより、韓国海軍が誇る駆逐艦『広開土大王』まで繰り出して、日本海一帯を捜索し、発見した。 P-1撮影のビデオでは、ゴムボートで漁船を取り囲んで包囲しているように見えると言う専門家のコメントもあった。

こうした韓国側の不審な行動をキャッチした自衛隊は、P-1哨戒機を偵察に向かわせた。 韓国側は、この『隠密行動』の目的が発覚したり、北朝鮮船が日本に渡ったら、大変なので、自衛隊の哨戒機を追っ払うため、レーダー照射を行った。

逃亡を図った朝鮮人民軍の5人は、一人がすでに死亡していて、残り4人は飢餓状態にあった そこで4人の緊急手当てをした上で、翌日、板門店まで連行して、北韓(北朝鮮)側に引き渡した。金正恩政権からは、非常に感謝された」た。

最後の4名をあっという間に返したのも不自然で、しかしこう言う背景があるのなら、駆逐艦が出動したことなど不可解な事象やその後の韓国の理不尽な反撃も、全て説明できます。

しかし、これなら日本政府は何も知らなかったのか。 当然にP-1が出動した時には分かっていたはずだが、アッサリとビデオを公開した。 恐らく知っていても、単なる瀬取くらいにしか思っていなかった可能性はある。 しかし官邸の指示とは言え少し拙速に過ぎたと言わざるを得ません。

全ての全体像は、文在寅と金正恩しか知らず、駆逐艦の艦長やその他の関係者も真実を知らされず、指示に従っただけと思われます。 とこう考えていくと、本当に暗殺未遂があったのかどうかは分かりませんが、これに近い事件は起きていた可能性が高いと思います。 その後の顛末はこの通りだと思います。

韓国関連の話が長くなったし良い話題が無かったので、今月の「ITの話題」は休刊です。

今月の読み物は、「米中もし戦わば」 戦争の地政学 ピーター・ナヴァロ (著) 赤根洋子 (翻訳) Kindle版 ¥ 2,000

4月に文庫本も出るようで、現在は予約受付中です。 \1,048

少し古いものですが、当時は単なる戦争シミュレーション物と誤解していましたが、最近改めて読んでみて、トランプの対中国政策は、ナバロが主導していると言う事が良く分かりました。 ほとんどこれに書かれているように対中国政策は進んでいるように見えます。 米中貿易戦争を理解するためにも有効です。



◆トランプ政策顧問が執筆!◆

・経済成長のために必要な原油の中東からの輸送ルートは、太平洋地域の制海権をもつアメリカによって抑えられている。
・空母と同盟国の基地を主体にした米軍に対抗するため、安価な移動式のミサイルで叩くという「非対称兵器」の開発を中国は進めてきた。
・南シナ海や尖閣諸島の海底に巨大な油田が発見された。
・南シナ海や尖閣諸島を囲む第一列島線。その内側の制海権を中国は握りつつある。
・歴史上、既存の大国と台頭する新興国が対峙したとき、戦争に至る確率は70%を超える。

経済、政治、軍の内情……。
最前線の情報をもとに、米中戦争の地政学を鮮やかに読み解く。
トランプの政策顧問による分析で、日本の未来が見えてくる!

解説:飯田将史(防衛省防衛研究所 地域研究部 中国研究室 主任研究官)







2019年2月1日
中国の経済が急減速してきた割には、まだ国内への影響が、あまり変化がないように見えます。 リーマンショック級の下落が起きると言われていますが、株価もかろうじてではありますが、2万円をキープしています。 3月の米中交渉の結果では、急激な下落に見舞われるのかもしれません。

韓国関係も想定以上に悪化して、筋の通らないことばかり言うのは、どんな神経をしているのか理解不能ですね。 このままで行くと北主導の半島統一が現実になってきます。 38度線が対馬海峡に降りてくると言うことで、日本始まって以来の対朝鮮半島情勢となってしまいます。 任那を失った古代の日本と似たような状況になるのでしょう。 日本と友好関係にあった百済も滅亡してしまい、多くの百済人が日本に亡命してきました。

北主導の半島統一がなされたら、大量の韓国保守層が日本に亡命してくるのではないでしょうか。 古代ではこれが日本の発展に非常に効果的だったと言うことですが、今回はどうなるか?

北方領土問題も、そう簡単には決着しないと思いますし、決着するとしても世論の大反対になるような決着ではないでしょうか。 ロシアは中国と米国を睨みながら、日本と交渉していますが、国際状況がある程度固定化して、先が見えてこないと、簡単には状況が変化するとは思えません。 先日の日ロトップ交渉でも、結局結果は何もなかったと言うことです。

アメリカの国境の壁問題では、とうとうトランプ氏が折れて、民主党ペロシ議長の勝利に終わりましたが、これも時限的なもので今月中には、また新たな展開となるでしょう。 いずれにしても、この2-3月はニュースから目が離せません。

株価は一進一退。 機関投資家の参加が減ってきているのか、個人の取引が増えているのか、中小の少し業績が良いところは、100株200株の取引で、値段が大きく動くようです。 少しでも材料があると急激に変化します。 少し上がってくると、利益確定で落ちてしまう。 みんなおっかなびっくりで参加しているように見えます。 先行きは不安定ですから、今のうちに処分しておくか、永遠に持ち続けるか、どちらかでしょう。 それなりに配当があれば、プロはこうは行かないでしょうが、貯金代わりと思って、寝かせておいても、いずれは貯金よりは、有利な結果となるでしょう。

特に短期の取引は、最近はAI自動取引が多いためか、その裏をかくのは無理だと思いますので、短期で追いかけると一時的には利益が出ても、トータルではマイナスになっていくと思います。 プラスになったのは、宝くじにでも当たったと思っておいた方が安全だと思います。

ITの話題ですが、先日大阪インテックスで開催された、IoT展に行ってみました。 ほかの5-6の展示会と共催されていたので、駆け足でざっと見て回りました。 IoT/M2Mに関しては、もう少し進歩しているかと思いきや、20年前とほとんど変わらない展示ばかりで、いまだに高価な端末を売っていました。 聞くと言い訳に、これをネタにビジネスを探すツールに使っていると言うことですが、既にマーケットは出来ているので、今更ながらと思いながら聞いていました。

新しいバズワードは「RPA」ロボティック・プロセス・オートメーション(robotic process automation)。 認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能等)を活用した、主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取組みらしいが、従来型の業務自動化との差があまりわからなかった。 半分はロボットとか、AIとかのキーワードで営業するのに使われているのではなかろうかと、感じました。

いずれにしても多少は自動化が進むとは思いますが、未だに紙ベースで処理しているケースが多いです。 手書きの請求書とか領収書を見ると愕然としてしまいますね。 エクセルによる処理は多くなってきている感じがしますが、それ以上が行かない。 逆にエクセルで何でもかんでも、文章もプレゼン資料も作って、しかも、そのエクセルファイルを、そのまま送ってくる。 せめてPDFにして、パスワードでも掛けたら良いのに、といつも思います。

最初の表計算ソフトが出現したときは衝撃だったですね。 エクセルから見るとほとんど縦横の足し算引き算しか出来ませんでしたが、プログラミング不要!と言う謳い文句で、当時の所属会社では一気に100台以上の、今から考えるととてつもなく高価なパソコンを導入しました。 それも導入してから、使い方を考えると言う荒っぽさで、しかし新しいものを入れるときは、こうしないと浸透しないと思います。

当時はその企業も元気で、日本も元気で、インフレとは言え、年率で30%も給与が上昇したと言うのは今では夢のような話です。

先日衝動買いしたパスワード解析ソフトの威力に脱帽。 ブラウザはもちろん、いくつかのアプリで、過去に入力したIDパスワードを一覧表で出すというソフトです。 ずっと前に忘れていたアカウントや、間違って入力してしまったアカウントなどが一発で出てきます。 恐らくPCにあるキャッシュのデータを解析しているのだと思いますが、それにしてもずいぶん昔の、キャッシュは消えていると思うのまで出てきて驚愕の一言です。

何らかの方法で、PCの外からログインしてPCに入って、このソフトを起動したら、ほとんどすべての、PCのユーザーが忘れているものまで、全部盗むことが可能です。 このソフトは一度使って、結果は紙に印刷して、ソフトはアンインストールして、結果も削除しておきました。 通常のIDパスワードは漏れることは当然と考えて、2段階認証やワンタイムパスワードが必須ですね。


今月の読み物は、「内戦の日本古代史 邪馬台国から武士の誕生まで」 (講談社現代新書) 倉本 一宏 (著)

中国・朝鮮情勢に気を使った古代政権の動きを見たくて、読んでみました。 最初はもっと退屈な本だと思いましたが、いろいろな内戦が一冊に入っているので、逆にそれぞれの話がテンポ良く解説されています。 ほとんど忘れていた壬申の乱も一気に書かれていて、人名や地名は現在と異なるので、そこは半分読み飛ばして、全体の動きを復習しました。

当時は、高句麗との関係が重要で、今でいうと北朝鮮と満州を合わせたぐらいで、大国です。 中国も半分は敵国扱いで、間に入った南朝鮮の東半分の新羅は中国や高句麗や日本との間を行ったり来たり。 西半分の百済は日本と同盟を結んで、最終的には滅ぼされてしまって、百済人は日本に亡命してきました。

ざっと見ると、現在の朝鮮半島と似たような政治状況で、民族がそのまま居ると、基本的には同じと言うことでしょう。 本篇の最初に触れましたが、このまま文政権が継続すると(可能性は低いとは思いますが)、半島全体が北朝鮮になり、中国の影響がそこまで及びます。 現時点でも韓国は中国の影響を大きく受けていますが、これがもっと大きくなると思います。

また、北朝鮮は、核兵器は絶対に手放さないと思います。 半島の非核化を謳って、在韓米軍を追い出そうとしていますが、それでも理屈をつけて、核は持ち続けるでしょう。 今度は対中国と日本に対して必要になりますから。 その時に日本はどうするか? 北朝鮮が核保有国になるのは時間の問題として、その後は日本も核武装するのではないかと言うのが、北朝鮮の核よりも大きな関心事です。

衰えたとは言え、世界第3の経済大国の隣に、国境を接して、核保有国が2つもあると言うのは、どう見ても不安定です。 最低限、非核3原則を見直して、持ち込みを可能にしないと、パワーバランスが取れないと思います。 アメリカがアジアから引き上げると言うことにはならないと思いますが、この場合は中国の1国2制度の日本自治区になるか、核武装して真に独立するかの究極の選択を迫られるでしょう。

古代国家リーダーの政策を眺めて、現代の状況を眺めるのも悪くはないと思いました。

内容紹介
古代国家はいかに建設され、中世社会はいかに胎動したのか?
倭王権に筑紫磐井が反乱を起こした理由は? 蘇我馬子と物部守屋の国際的な路線対立とは? 古代史上最大の戦乱「壬申の乱」勝敗の分岐点は? 桓武天皇の「征夷」を生んだ国家観「東夷の小帝国」とは? 天慶の乱はどのように中世へと時代を転換させたのか?――古代の戦いから日本のかたちが見えてくる、画期的な一冊。

内容(「BOOK」データベースより)
古代国家はいかに建設され、中世社会はいかに胎動したのか?倭王権に筑紫磐井が反乱を起こした理由は?蘇我馬子と物部守屋の国際的な路線対立とは?古代史上最大の戦乱「壬申の乱」勝敗の分岐点は?桓武天皇の「征夷」を生んだ国家観「東夷の小帝国」とは?天慶の乱はどのように中世へと時代を転換させたのか?―戦乱から日本の特質に迫る一冊。古代の戦いから日本のかたちが見えてくる!








2019年元旦 明けまして、おめでとうございます。

災害の多かった昨年ですが、最後は大型台風に見舞われて、その修復もやっと最近終わったばかりです。 台風進路を見ていて、紀伊水道を上がってこないように祈っていたのですが、結局室戸、第2室戸と同じコースに入り、大阪としては最悪の被害になりました。

第2室戸の時は子供時分でしたが、ハッキリと覚えています。 家全体がギシギシと揺れて、土壁がパラパラと落ちてきて、家中で一番安全と言われていた、通し柱が何本も集中している階段のしたで不安に駆られていました。 2階の屋根の瓦は、どんどん落ちてきて、お陰で1階の瓦はほとんどがやられてしまいました。

この時はコースは少し西にずれて、神戸の方を通過し最悪の通過でした。 今回は東の方を通過したようなので、少しマシで瓦は1ー2枚外れただけで済みました。 植木が結構倒れたのが今回の特徴で、植木が弱ってきたのか、いままで余り強い風が無かったのか。 近所の川の桜並木の桜も、所々根ごと倒れ込んでいました。

今年は災害は分かりませんが、行事が目白押しです。 天皇退位、改元、大阪サミット、消費税増税などなど、1年中何かがありますし、来年は東京オリンピックで、さらに大阪万博と続きます。

前回の70年大阪万博の時は大学院生でしたが、春から夏休みにかけて、時間のある時だったので、最初は数人でアルバイトで参加しましたが、途中からは本職のようになって、当時のペプシ館の特に技術的な運営をしていました。 勤務時間は自由で、しかも当時の学卒初任給の何倍もの給与がありました。 館長に次ぐ高給だと言われていました。

ペプシ館は角張った全体がドーム状になっていて、外には水を霧にして噴霧して全体が霧に覆われると言うのがコンセプトです。 先日NHKの番組で、この霧の芸術の主催者の中谷芙美子さんが紹介されていて、その中で、このペプシ館の映像が出てきました。 中谷さんは、雪の研究で有名な中谷宇吉郎の娘さんで、最近叙勲されたので、紹介番組が多くなったような気がします。

ドームの中は宇宙服の素材シートを使ったと言う鏡のドームになっています。 ドームの内部の気圧を上げておき、全体が風船のように丸くなっています。 この球面鏡が映す反対側の風景や音が反射するのを楽しむと言う自発的な芸術作品でした。 さらにシートの奥には縦1.5mぐらいの大きなスピーカーが36ほどあって、これを順次切り替えて、例えばジェット機の頭上通過を体験するとかが出来ます。 これのサウンド切り替え回路が完成してなかったので、部品を日本橋に買いに行ったりして組み立てました。

他にはオバQみたいなのが動き回り、お互いに当たると別方向に動くと言うような、ものも屋外に展示され居ました。 現天皇陛下と美智子妃殿下も来場になり、通路のすぐ横でお迎えしたことを覚えていまが、地下道で暗かったので、よく見えなかったです。

閉会後は韓国や他の国に移設するような話も出たようですが、結局取り壊すことになり、記念にドームのシートと、高級テープデッキ、スピーカーとそれを鳴らす真空管式のアンプを頂いて帰り、当時流行った4チャンネルオーディオにして楽しんでいました。 みんな大きくて邪魔になるので、みんな人にあげてしまって、当時を偲ぶものは何も残らなくなりました。

レンタルサーバーの契約期限が来る切っ掛けで、サーバーを移転しました。 ご覧になっているこれは、新しいサーバーの上で動作しています。 少しは表示が速くなったと思います。

インターネット接続プロバイダーと言うのは1980年の後半から出てきたもので、日本の最初の接続プロバイダーはWideと言う村井先生が主催して出来たもので、そのノードを管理していました。 今でも京都のKRPにありビルの屋上に通信で使ったパラボラを取り付けた残骸が残っています。 その内に産業歴史遺産になるのではないかな。

通信は主に当時のKDDにボランティア(無料)で使わせてもらっていました。 たいした通信量では無く、レンタルサーバーと言う概念も無く、各自が自力でサーバーを立ち上げていました。 当時はセキュリティの心配も無く、適当なパソコンにUNIXやWebサーバーアプリをインストールすればOKでした。

初期のメールは当然にPCでは処理できず、UNIXワークステーションでやりとりしていましたが、問題はモバイル環境での運用でした。 特に海外出張が多かったので、モバイルメールは必須でしたが、プロバイダがないので、海外から国際電話をかけて、モデム接続で自社のサーバーに直接ログインして、それで使っていました。

当然にGUIは無いので、コマンドベースになり「mailコマンド」でメールをアクセスするのですが、国際電話を繋ぎながら、ポチポチとメールを書くのは余りにも不経済で、しかも電話の無いところではメールを書けず不便でした。 そこでテキストエディタでコマンドを含む一連のメールをまとめてオフラインで書いておき、電話で繋いで、一気に流し込むと言う方法を編み出し、メールを出していました。 今に残る最古のメールは、秘書に予定の更新を依頼するものでした。


その後アメリカでは接続プロバイダが出来てきて、Earthlinkが最初だったと思いますが、これで今に見るようなメールを送受信出来るようになりました。 しかし依然としてモデム接続なので、何か不具合が起こってサーバーとのセッションが切れてしまうと、復帰するまで20ー30分待たないといけないと言う不便さがありました。

Earthlinkと合併したようですがMindSpring、今で言うレンタルサーバーと契約して、このホームページの最初のページの原型をそこにアップして、所謂情報発信が可能になったわけです。 その後、意外にアクセスが多くなったので、現在のようなBlog形式の記事を毎月発信するようになりました。

サーバーはその後イギリスのEasySpaceと言うところに移転して、ここはドメイン名をWebサイトでその場で登録できるというのがすごかったです。 DNSの設定もその場で出来て、現在のレンタルサーバーとほぼ同じ機能がありました。 しかし如何せんイギリスで夜昼が逆転して、問い合わせがタイミングよくできないので、日本でも出来つつあったサーバーにまた移転しました。 Joes と言う阪大の先生が片手間にやっていて、奥さんが社長をしていて、当時は規模も小さく身軽だったので、重宝しました。 特にコントロールパネルが良くできていて、これでほとんどのWeb管理が出来ましたが、他の会社に吸収されてしまって、サポートも悪くなり、メールが24時間ストップした事を切っ掛けに新しいサーバーに移転しました。

移転は久しぶりなので手順がどう進むのかわかりませんでしたが、用心しながら一歩一歩やっていきました。 まず旧サーバーからデータを全部ダウンロード。 全体で20Gしかないので、現在の通信環境ならすぐに終わりました。 それを新しいサーバーにアップして、全部一気にアップするとゴミも入るので、慎重にエラーの出る不足しているものだけ少しづつアップ。

問題のドメイン移管ですが、元のサーバーの管理画面に入って、移管の指示を出すと認証コードが送られてきます。 これを新しいサーバーに入れると、約1週間の猶予期間を経て、移管されてDNS伝搬が始まります。 Webの切り替えはDNSの切り替えで終わるのですが、メールの切り替えが心配だったので、メーラーに新旧両方のログイン情報を入れて置き、どちらも受信できるようにしておくと、切り替わったことが分からないくらいにスムーズに移転できました。 ちなみにメーラーはBeckyで、メールプロファイルは、こういう時に使うと効果的と初めてわかりました。

今後は旧態然としたホームページをワードプレスをベースにした今風のものに切り替えようとしているのですが、長年のブランクがあるのか、なかなか付いていけません。 フォーラムなどで当たり前のように言われていることが良く分からなくなりました。 年末までは無理だったので、今年1年をかけて、これも移転しようと思います。

HTMLを振り回しながら、ずっと試行錯誤をしてきましたが、振り返ってみると、結局今でいうBlogの形式になっているのにびっくりしました。 同じようなことをやろうとすると、同じようになるのだと、改めて気づかされました。
今月の読み物は、すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く (中公新書) 2017/5/19 鈴木 紀之 (著) ¥ 929

絶え間のない自然選択(自然淘汰)の中で、進化で変化中は不適合を起こすはずだが、それは乗り越えられている。 進化の果てに我々人間が居るわけで、途中の後解説も出来ないと言う自然の不思議さ。 偶然に偶然が重なったとは思いますが、それにをても例外的な事象が多いのにはビックリ。 進化という摩訶不思議、超複雑に絡み合う偶然の結果必然。 正月の御屠蘇を飲みながら、思いを馳せるのも良いかもしれません。


【内容紹介】
スズメバチにうまく擬態しきれないアブ、他種のメスに求愛してしまうテントウムシのオス。一見不合理に見える生き物たちのふるまいは、進化の限界を意味しているのか。それとも、意外な合理性が隠されているのだろうか。1970年代に生物学に革新をもたらした「ハンディキャップ理論」「赤の女王仮説」から、教科書には載っていない最新仮説までたっぷり紹介。わたしたちの直感を裏切る進化の秘密に迫る!

【目次】序章にかえて――進化はどれほどすごいのか

第一章 進化の捉え方
1 適応と制約のせめぎ合い
2 適応をめぐる歴史と哲学

第二章 見せかけの制約
1 産みの苦しみをいかに和らげるか
2 昆虫と植物の共進化

第三章 合理的な不合理――あるテントウムシの不思議
1 蓼食う虫も適応か
2 禁断の恋―異種のメスを選ぶオス
3 不治の病―あえて抵抗しない戦略

第四章 適応の真価――非効率で不完全な進化
1 無駄こそ信頼の証―ハンディキャップ理論
2 役立たずなオス―性が存在する理由
3 ハチに似ていないアブ―不完全な擬態

終 章 不合理だから、おもしろい







2018年12月3日
急に寒くなったと思ったら、それ程までは寒くならずに、小春日和が続きます。 暖かいのと原油の値下がりで、灯油やガソリンの高騰も止まって、しかし経済には余り良くなくて、良し悪しと言うところでしょうか。

アメリカの中間選挙が終わったと思ったら、特にアメリカの株価が落ちだして、日経も下がってきました。 米中は、何とか中国が折れてきて、最後の関税アップには至らないと思いますが、もしそうなったら景気悪化は必至です。 さらに年明けからは、日米のTAG交渉がスタートするので、これの行方が心配。

過去の日米交渉の経験があるので、と言う事でしょうが、トランプ政権は何をしてくるのか分かりませんので要注意です。 最近GMが輸入関税のお陰で材料が高騰し、工場の閉鎖を発表しましたが、これを逆手にとってトランプ氏は、国内保護で自動車関税を25%にすると脅しをかけてきています。 アメリカの車が特に日本で売れないのは、日本向けの車を作っていないからで、日本メーカーでもアメリカ向けの自動車を国内に売ると全く売れません。 逆にドイツ車は高価にも関わらずドンドン売れています。 この辺を何処まで分かっているのか心配です。

ほとんど報道されませんが、G20ではいわゆる仮想通貨とか暗号に関しても議論されたようですが、中身が良く分かりません。 いずれにしても米中対立で、他のテーマはそれどころでは無かったのかも知れません。

降って湧いたゴーン騒動。 桝添元都知事なんか細かいもので、億円単位の巨大な公私混同があったようです。 有価証券報告書不記載は、見方によっては単なる形式犯で、逮捕するほどの事案でもないということですが、海外在住のため身柄拘束しないと取り調べが出来ないと言うジレンマがあると思います。

ケリー取締役と同時に身柄拘束と言うのは、映画のシーンを見るようです。 嫌がるケリー取締役を民間機で成田に、ゴーン会長はプライベートジェットで羽田に、ほぼ同時刻に到着させ、ゴーン会長の身柄拘束が確実になった時点で、高速道路上のケリー取締役をAPに停めて、そこで待っていた検察に身柄拘束。 一つでも予定がずれるとうまく行かなかった綱渡りで、他にも想定外を考えて人員を配置していたものと思いますが、検察の面子のかかった逮捕劇でした。

このニュースを聞いて最初に思ったのは、「ブルータスお前もか」と言う文句でしたが、勿論このブルータスは西川社長のことで、腹心の部下だったようですが、こんなクーデター説がまかり通るようになってしまいました。

表面に出ているような事象ばかりではなくて、恐らく1年ぐらい前からいろいろな動期があったのだと思います。 その中で一番面白いのは、2名の社外取締役が居ますが、一人は女性のレーサー、もう一人が経産省のナンバー2だった人で、今年の6月の株主総会で承認されています。 会社によるとは思いますが、年明けぐらいから、方向性が決まって、政府とも相談して、春には内定していたはずで、これにはゴーン会長の承認がないと実現できないはずです。

フランスと日本のバランスを取ることに気を遣っていたゴーン氏が配慮したことは間違いないでしょう。 しかしこの時には、この仕掛けは既にスタートしてたと思われます。 今後どのように決着していくのか分かりませんが、だれがこのシナリオを書いたのか、興味のあるところです。 こう言う仕掛けをしても、読み通りに事態が動いていくことはあり得ないので、何処までが想定範囲内なのか、面白いところです。

検察は情報を小出しにしながら、様子を見ていると思いますが、今後は再逮捕を経て特別背任が立件できるかが焦点になってくるでしょう。 その間にフランスからの日本の検察制度に対する批判が高まってくると思います。

最近の自動車はエレクトロニクス化が激しく、しかしその割には表示パネルのカスタマイズが容易でないと感じていました。 カーナビなどの設定画面からは、多少の設定は出来ますが、もう少し他の部分となるとほとんど出来ませんでした。

最近の自動車にはOBDUと言うコネクタが付いていて、これで自動車の状態のモニタリングと機能設定が出来ます。 最近では強制的に付けないといけないそうです。 従来はイーサネットとの変換器を付けて、いろんなモジュールを別々に入手して、時にはコンパイリングもやって、総額で5万円ぐらいかかって大変なものでしたが、つい最近から、スマホ(iPhoneが良い、Androidは制約がある)でBluetoothを介して1万円ぐらいで設定できるようになりました。

最近は自動車は車輪付きのスマホと言われるようになりましたが、少しはスマホに近づいたような気がします。 しかし、このツールはメーカーが用意したものでは無いので、その動作は少し不安定なところもあり、現に自車でやってみましたが、意図しない設定になってしまって、戻らない事もありました。


今月の読み物は、「日銀日記――五年間のデフレとの闘い」 単行本 2018/10/27
岩田 規久男 (著) Kindle版 ¥2,322 ¥3,800

異次元の金融緩和の渦中に居た人の初の著書なので、すぐに買って読みました。 日記と言っても毎日書かれたわけでは無いようで、タイミングに合わせてその時点での状況をまとめると言うスタイルだったのでしょう。 その日記を元に編集したのか本書。

朝は公用車が迎えに来て、そのまま副総裁に入って、昼食は社員食堂か出前で食べて、夕方に帰ると言う、ガンが手見れば当たり前の生活が大半だったのでしょう。 サスガに著名な経済学者が訪問してきて、会食することもあったようです。

国会での答弁の場面など、随所に臨場感が溢れますが、傍で思っているような劇的な場面は少なくて、淡々と業務をこなしていると感じです。 就任当時の緩和の時の状況は良く分かるのですが、マイナス金利を決めた時の状況は知りたいと思ったのですが、この辺はぼかされている。 現在進行形の政策なので、コメントはしにくいと思いますが、もう少し知りたいと思いました。 本人は「賛成した」とアッサリ書いています。

2%未達で辞任と言ったことに対しては、いろいろ批判されているのか、弁明が目立ちます。 辞任はともかく、あれだけ言い切ったのだから、何らかのけじめは必要だと感じました。

【内容紹介】
日本経済をここまでダメにしたのは誰か? デフレから脱却し、経済成長を達成するべく、日銀副総裁を務めた経済学者による5年間の記録。歴史的転換点に立ち会え。
内容(「BOOK」データベースより)
消費税増税、経済音痴の政治家、誤解だらけのマスコミ…リフレの敵とはなんだったのか?元日銀副総裁が語る本音。実録!日本経済の転換点。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岩田/規久男
1942年生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学院単位取得満期退学。学習院大学経済学部教授などを経て、2013年4月から五年間、日銀副総裁を務める。学習院大学名誉教授。専門は、金融論・都市経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)






2018年11月2日
最近は急に寒くなってきて、今朝はとうとう10℃を切りました。 15℃を切ると入れている温室の暖房は元より、自室の暖房も必要になってきましたが、灯油が高いです。 以前に一度リッターで100円にもなったことがありましたが、今回は底まで行きませんでしたが、90円台後半は間違いありません。

とうとう貿易戦争の実害が出てきたのか株価の急落です。 しかし、その後は少し持ち直して、リーマンショックの時のようにはならないようです。 尤も、リーマンショックの時も上下を繰り返しているうちにストーンとさがったので、今回も要注意です。 いずれにしてもアメリカの中間選挙待ちでしょう。

マイク・ペンス米副大統領が10月4日、ワシントンの保守系シンクタンク、ハドソン研究所で「トランプ政権の対中政策」と題して行った40分の演説が中国を驚愕させていルとのこと。 いままでトランプ氏の影に隠れて余りぱっとしなかった副大統領ですが、保守共和党の面目躍如と言ったところでしょうか。 、米ソ冷戦の始まりを告げたウィンストン・チャーチル英首相の「鉄のカーテン」演説に匹敵するとも言われています。

トランプ政権の初期の頃に日米経済対話と称して麻生さんのカウンターパートとして大統領に指名されましたが案の定、麻生さんとは馬が合わずに、また経済は良く分かっていないので、これは立ち消えになってしまいました。

トランプ政権はトランプ氏のメチャクチャな政策と、共和党の正統保守のこの様な政策が混在しているので、非常に分かりにくいですが、このペンス演説には、皆同意ではないでしょうか。 以前の民主党の対中国政策があまりにも無策だったので、特にそれが目立ちます。 トランプ氏のメチャクチャな政策の間に、この様なまともな政策が時々出てくるので、トランプ政権の評価は、そこそこになっているのだと思います。

最近、衝動買いしたネットカメラの話題です。 3500円の値が付いていたので、思わずかってしまいましたが、これが結構な出来でした。 首振りはもちろん赤外照明もついています。 LAN接続でスマホで画像が見れるのは、それなりとして、ビックリしたのは、外に持ち出してモバイル環境でも見れたこと。 最初は間違って操作したのですが、見れることにビックリ。 LANとLAN外がシームレスでした。

以前からビデオレコーダー(ディーガ)ではありましたが、この様な安いカメラで実現しているのには驚いたのと、セキュリティの問題があるのではと言う疑問です。

LAN接続されたカメラの映像を参照するには、従来の方法では、WAN接続されたルーターにポートマッピングをセットして、外部からのアクセスはポート番号に変換して参照すると言うものでした。 これに加え、サイトをアクセスするための固定IPアドレスもしくはダイナミックDNS(DDNS)の設定が必要でした。 今回のカメラは、このどちらも不要というか、おそらく自営のサーバーで処理しているのだと思います。 しかしこちらのサイト情報が勝手に持ち出されて管理されているわけですから、中国企業と言う事も加味して、少し気持ちが悪いです。

ディーガでもこのカメラでも最初にLAN環境で、ペアリングをしないといけなくて、しかもディーガの場合は、ペアリングの有効期限も設定されていました。 しかし、本格的なハッキングを一般家庭のネットワークに行うのか、と言う議論もありますが、興味本位や偶然でハッキングに成功するかも知れないので、この辺の仕組みは知りたいところですが、現在の所公表された資料は無いようです。 少なくとも外部から見えるという事はハッキングできると言う事です。

カメラに話を戻すと、さらなるメリットは、ftpが可能、メール通報も可能、SDメモリにも録画可能です。 また録画タイミングを決める動体検知もレベルは3レベルしかないですが、非常に感度は良いです。 録画も静止画とビデオが可能です。 ビデオは15秒間で1メガ程度と少ないです。 サウンドも同時に録音されます。

反面デメリットは無線LANも付いているのですが、安定して動かない。 まだ最終チェックはしていませんが、どうもうまく繋がらないです。 首振りはほぼ全周が可能ですが、動作が少し遅いし、標的を指示するGUIもお粗末で使いにくい。

PCでも使えますが、これは従来型のポートアクセスになります。 表示はFlash形式なので、一般的ではないです。 スマホでは汎用の参照アプリも使えないです。 いずれにしても3,500円は安い。 サスガに最近では4,000ー5,000円ぐらいの値段が付いているようですが、トータル的にはコスパは良いと思います。

今月の読み物は、「結局、勝ち続けるアメリカ経済 一人負けする中国経済」 (講談社+α新書) 新書 2017/8/18 武者 陵司 (著) Kindle版 ¥756 新書 ¥907

1年前に書かれたのですが、1年を感じさせない内容です。 日経4万円は、お話としても、1年経って、この本のタイトル通りになって来ました。 斜め読み出来るほど読みやすいですが、所々にデータがあって、ここは良く見ないといけないです。

内容紹介
トランプ大統領の政策が後押しし、サイバー空間という名の「第7大陸」を支配して好調なアメリカ経済は、さらに隆盛する。また、優秀なインド人がアメリカで起業するように、新技術や新ビジネス・モデルも、結局、アメリカでしか生まれない。
一方、ボストン・コンサルティング・グループによると、米中の生産コストは1%以内に……「メイク・イン・アメリカ」政策で主要な製造工場を失う中国は最後の一撃を見舞われ、バブル崩壊の坂道を転げ落ちる!
2020年の世界経済が見える!!

内容(「BOOK」データベースより)
中国をいかに封じ込めるか―それはトランプ政権の最優先課題となっています。世界の技術、市場、資本のただ乗り「フリー・ライド」によって目を見張る成長を遂げた中国は、アメリカによってこのフリー・ライドを禁止され、成長が期待できなくなるでしょう。こうして、フリー・ライドを前提とした中国経済とそのビジネスモデルは一気に機能を停止し、経済成長が止まる「中進国の罠」に陥ることは確実です。現代版シルクロードである一帯一路構想、海のシルクロードである真珠の首飾り戦略、AIIB(アジアインフラ投資銀行)などは、歴史上の大言壮語として記録されることになるでしょう。こうした環境のもと、日本には、歴史的な追い風が吹いてきます。







2018年10月3日
二連発の台風で散々でした。 更に今週は三連発になりそうな感じで、今年は台風の当たり年ですね。 特に21号は第二室戸以来の強さで、久々に怖いと思いました。 第二室戸は紀伊水道をまっすぐ上がってきて勢力は衰えずに、そのまま神戸に抜けました。 家はミシミシ、壁土はバラバラで外では2階の瓦がどんどん落ちてきて、1階の屋根が滅茶滅茶になってしまいました。

今回の台風はそこまで酷くは無かったのですが、瓦は少し落ちました。 樹木の被害が大きく、傾いた木が何本が出ました。 近くの名所の桜の古木も倒れてしまって、その付近だけは歯抜けになってしまいました。

25号は右側を通ったせいか、最接近でも風はほとんどなかったです。 むしろ通り過ぎてからの風が強かったです。 台風の速度が50kmにあがると、30mの風と言うのは分速ですから、時速になおすと108km/時となり、単純な計算をすると、これが左側だと258km/時(72m)、右側だと58km/時(16m)とエラく差が出るようです。

台風と同時に株価も来ました。 トランプの貿易戦争もあるのに、何で上がるのか分からない内にドンドン上がって、24000円の壁を越えてしまいました。 株高の原因として、新興国から引き上げた資産の振り向け先になった、円安になっている、日本株が割安と言うような解説がありますが、みんな後解説になってますね。

カナダとのNAFTA交渉で分かったように、古色蒼然とした自動車の数量規制が導入されようとしています。 いつか来た道で、ここは、今や政権のバックボーンになっている経産省の役人の人に頑張ってもらいたいと思います。 マスコミではいろいろケチを付けますが、日本の交渉力はそれなりにしぶといと思います。 TPPはもの凄く頑張ったと思いますが、頑張れば出来るはずで、直球勝負と言うよりは変化球勝負が得意なようですから、アメリカの直球に日本の変化球を期待しています。

江戸幕府も後の明治政府からボロクソに言われて、それが定着している用ですが、幕末の林大学の日米交渉も、時間を引き延ばしながら、日本の意思不統一にも関わらず、時には鋭く反論し結果を出したと思います。 関税自主権の無い不平等条約は納得できませんが、条文でほとんどの関税は20%になっており、実質的にはあまり不平等では無かったようです。 当時からしたたかに交渉していたことが良く分かります。 隣の中国のアヘン戦争を横目で見ながら、今と同じですね。 現代の林大学、交渉官頑張れ。

今週からはまたもやノーベル賞週間になってしまいした。 今週はみなガンの免疫療法について詳しくなりそうです。 そもそも免疫と言うのはもの凄く強力で、免疫不全になると死亡に至る場合が多いです。 これがどうしてガンに効かないのか、私もずっと疑問でした。 ネットを検索すると、免疫療法の広告が山と出来てきます。 これらは皆本物では無くて、免疫細胞を体から採りだして培養して戻すと言うのが一般的ですが、これでガンは治りません。 しかし末期ガンでワラをもすがるような人に対して、保険外なので法外な治療費を請求するほとんど詐欺的な病院が多々あると言うより、全部そうだと思います。 今後は、このノーベル賞受賞にかこつけた免疫療法詐欺が横行しないように祈るのみです。

免疫が身近で分かりやすいので、この様なイカサマが蔓延るのでしょうが、こんな風潮の中で阪大は細々と免疫療法を追求してきたと思います。 しかし今回の件で京大にノーベル賞をさらわれてしまい、本家本元は残念な気持ちでいると思います。 しかし考えてみると、オプシーボで認知度が上がった免疫療法が、これで第4のガン治療法として確定したように思います。

オプシーボは投与した患者の20ー30%にしか効果はないそうで、これも遺伝子検査が確立したら的確に投与できるようになると思います。 薬価もベラボーに高いようですが、これは最初の適用が皮膚ガンだったので、これの適用患者数が500人だったためだそうです。 しかし考えてみると500人にしか適用できない薬をいくら薬価が高いと言っても、良く開発する気になったものだと思います。 開発元の小野薬品も最初は断って、アメリカのベンチャーが手を出そうとすると、一転引き受けたそうです。

そう言う意味では非常にラッキーな一件だと思います。 いくら熱心に開発を持ちかけたのかは分かりませんが、オプシーボが無ければノーベル賞は無かったのではないでしょうか。 最近のノーベル賞は、何かのビジネス的な成功、もしくは具体的な応用が無ければ評価しないような気がします。 評価能力が衰えているのか、一般の納得性が無ければダメなのか。 分野は異なりますが、理論物理の分野では、何の役に立つのか? と言うのでも受賞しています。 以前の益川小林理論もその通りで、これだけでは何の役にも立ちません。 カミオカンデのニュートリノも同様です。


自然科学についていつも思うのは、これらは発明では無くて、発見だろう、自然の法則の中から何かを見つけ出すだけでは無いのか? 単なる偶然とは言わないが、見つかるかどうかは、かなり当たり外れがあるのではないかと思います。

自然科学の分野からは単なる応用科学に過ぎないと言われている数学は、確かに発見はあるのでしょうが、その土台は人間が作り出したもので、宇宙の自然定数、例えば電子の荷電量が少しでも違ったら、人間は勿論生物全般、宇宙全体も無くなるのか変化するのか、いずれにしても大きな変動に見舞われますが、数学はそうなったとしても、もし人間が生き延びれていれば、その変化しないことが分かるでしょう。

これの延長線上にコンピュータソフトウエアがあります。 ハードウエアは自然科学で、江崎さんなどがこれに絡むノーベル賞受賞者ですが、この上で動作するソフトウエアは全くの数学であるためか、この分野にはノーベル賞は来ません。 いま流行のAIやブロックチェーンなどは、その影響が世界に与えるインパクトで言うと完全にノーベル賞級だと思うのですが、この分野をもっと評価すべきと思います。

今月の読み物は 「東芝の悲劇」(幻冬舎) 大鹿靖明著 ¥749税込 電子書籍

東芝と言うのは東京の会社なので、若い頃は余りよく知りませんでした。 12ビットのマイコンを作ったり、すこし変わった会社と言うイメージがありました。 実家で買った東芝のビデオレコーダーはずっと使えないままでした。 その後、ディスクレコーダーを入手しましたが、これが機能の塊で、不具合も多くて、しかし熱心なファンも居るとのことで、妙に納得したことがあります。

その後、我が家のTVを東芝にしましたが、仕様が簡単になったためか、非常に使いやすいものでした。 リモコンのボタンも地デジBSそれぞれに付いていて、ボタンの少ないのがとっつきやすいと言う風潮に反して使いやすく、親近感がありました。

その東芝が、企業解体の様相を呈してきたので、少し内情を知りたいと思って読みました。 筆者の取材がすごいです。 ずっと追いかけている。 結論的には全ての問題の源流に西室さんが居るような感じがしました。 それにしてもアチコチの社長や会長を引き受けて、どんな人だろうと言う興味もありました。

【内容紹介】
粉飾決算、原子力事業の失敗、遂には看板の半導体事業も放出――超名門企業・東芝はなぜ崩壊したのか?20年に及ぶ取材から浮彫りになったのは、権力に固執し責任をとらず決断もできない、歴代トップの無様な姿だ。東芝で起きたことは、今も日本の政・官、そしてあなたの会社でも起きている。全組織人必読、衝撃のヒューマンドキュメント。








2018年9月2日
9月に入って台風の影響か、やっと少し涼しくなりましたが、これでも例年並みになって涼しいと感じるほどです。 野菜は高騰しましたが、電力不足は無かったようです。 何しろ暑いので、暑い方が農業には適していると、以前に誰かが言いましたが、品種の問題もあるのでしょうが生育は悪いです。 トマトなどは実が付かなくなり、変形したトマトでも直売所では売れて行くと言う状況です。 暑さに強いと言われているオクラですら、今年の収量はかなり少なかったようです。

電力はサスガに太陽光発電が功を奏しているようで、夏場の晴天が続くと、特に暑い日でエアコンが必須のタイミングでは、発電量が増えるので整合的なのだと思います。 しかし発電セルは高温には弱いので、高温になると発電効率が落ちるようですが、それでも発電量は増えているようです。 更にはエアコンの動作効率の向上も奏功していると思います。

株価はトルコのリラショックで急落しましたが、最近は少し持ち直したようです。 アメリカはトランプ減税が効いているのか、依然として絶好調で、これに大いに助けられていると思います。 長期間の金融緩和にも関わらず、日本は依然として物価は上がらず、潜在成長率も一向に伸びません。 このまま消費税をアップして、オリンピックが終われば、どうなるのか心配になってきます。 オリンピックまでには何とかなっているだろうと、みんな思っていたので、これが裏切られるとトンデモ無いことになりそうです。

こんな中で高校野球の決勝戦中継には思わず見入ってしまいました。 実際は作業をしながらTVの音声だけを聞いていたのですが、予想通り連投に次ぐ連投の投手が崩れてしまって、注目の金足農業が敗れてしまいました。 地元とは言え大阪桐蔭が買ったのはご同慶の至りですが、ある意味で勝って当たり前と言う事で、注目度は少し低かった、と言うより金足農業の注目度の方が高かったのでしょう。 有名になった反り返って歌う校歌ですが、何を歌っているのか、聞いていても良く分からなかったので、調べてみたら、これがスゴイ校歌だと言う事が分かりました。 1番だけで1分半もあり、2番以降の歌詞は不明でした。

 <金足農業高校 校歌>
 可美(うま)しき郷 我が金足
  霜しろく 土こそ凍れ
  見よ草の芽に 日のめぐみ
  農はこれ たぐひなき愛
  日輪の たぐひなき愛
  おおげにや この愛
  いざやいざ 共に承けて
  やがて来む 文化の黎明
  この道に われら拓かむ
  われら われら われら拓かむ

良くある校歌とは全く違います。 作詞は国文学者・近藤忠義氏。 作詞当時は東京音楽学校(現・東京芸大)の講師でしたが、思想問題で解任。その後、法政大の教授を務めましたが、治安維持法で検挙され、敗戦の時を獄中でむかえました。 戦後まもなく日本共産党に入党。国文学界の重鎮として、戦前は日本文学研究に新しい学風を開き、戦後は日本文学協会の創設に参加するなど民主的で科学的な文学研究の確立に尽くしたと評されたそうです。 日体大の校歌も作詞したそうです。 旧制の中学・高校の校歌を多数作詞しています。 東北の学校が多いですが、関西で珍しいところでは、尼崎市歌も同氏の作詞になります。

作曲はもっとすごい。 「 故郷」「春が来た」「春の小川」「朧月夜」「紅葉(もみじ)」「日の丸の旗」などで知られる岡野貞一氏。もっとも岡野氏は校歌は沢山作曲していて、関西なら大阪府立北野高等学校校歌(作詞:土井晩翠)も同氏の作曲になるそうです。 ちなみに土井晩翠は「荒城の月」の作詞者としても知られています。

最近のITの話題ではIoT用の通信プランがやっと出てきました。 以前にどこだか忘れましたが、100円/月のものが出たようですが、詳細は不明です。 今回のものはIIJからのもので、月100MBの通信量で年2400円のIoT用個人向けプラン、8月30日より提供開始。 これとAmazonのAWSを組み合わせると、リーゾナブルなコストのシステムを構築出来ます。 ほかにも上り高速プランでは。月に3GBの通信容量で680円、6GBで1200円、12GBで2180円となって、格安SIMよりも一層安く利用できるようです。

今月の読み物「大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済」 講談社現代新書 2018/7/19 高槻 泰郎 著
Kindle版 ¥918 新書¥972

最初に買った時は、どうせあまり面白くないだろうと思っていましたが、読み始めると、これが面白い。 一気に読んでしまいました。 当時の大坂商人のバイタリティと発想の豊かさをひしひしと感じます。

新田開発などで米の生産性が上がり、江戸時代初期から米価は下がり続け、米本位制を採っていた徳川幕府の経済的なアキレス腱だったわけです。 この米価を維持しようと努力するのは、日銀の物価上昇政策とも類似し、白川元総裁が絶賛するのも無理はないかと思いました。

堂島の米相場の話は、少し知っているはずで、てっきり米価格をヘッジする商品先物だと思っていましたが、実際は米価指数先物取引で、最後まで現物とは関係ないのです。 米の取引は米切手と言う証券として取引していたのですが、この取引とも指数としてはリンクしていますが、単なる指数リンクで、実際の米価と大幅に乖離することもあったようです。

当然に幕府は、単なるマネーゲームだと理解して、押さえにかかりますが、米価をあげたい幕府の思惑と絡んでスタートしたのでしょう。 この辺は現在の日銀の物価政策と似たような点があると思います。


この100年近く後に始まったシカゴ穀物取引所の商品先物とは違って、今の言葉で言えば、本当の意味での先物取引、デリバティブ取引だったのです。 どう言う動機で、このような先物取引を始めたのかは良く分かりませんが、いずれにしても、現在でも通用する先物市場です。

もっと驚くのは、市場は今とほとんど変わらない前場と後場があって、更には夜間市場もあったようです。 この取引は、今ではコンピュータでやりますが、当時の一日の取引は数百と言われていますが、この処理をソロバンと筆書きでやってしまうのです。 詳細は長くなりますが、今で言うストップ高やストップ安に相当するルールもあって、何の手本となるシステムも無い時代に、独自でシステムを作り上げ、それを破綻無く運用していたとは、驚愕のひとことです。

内容紹介
海外の研究者が「世界初の先物取引市場」と評価する江戸時代、大坂堂島の米市場。米を証券化した「米切手」が、現在の証券市場と同じように、「米切手」の先物取引という、まったくヴァーチャルな売り買いとして、まさに生き馬の目を抜くかのごとき大坂商人たちの手で行われていた。このしばしば暴走を繰り返すマーケットに江戸幕府はいかに対処したのか? 大坂堂島を舞台にした江戸時代の「資本主義」の実体を始めて本格的に活写。