ディスク交換顛末記

1990年6月

ディスクの選択にはいつも悩まされます。少しでも高速のディスクを、という事でIDEはなんとなく初期のバージョンの遅いイメージがあって避けて、SCSI一本槍でFast SCASIからWide、果ては高速回転のSeagate Cougerに凝ったりしていまいした。 それがこの間、IDEのバスマスタがある事を知り、またバスマスタ用のドライバが特にNTでは別途にインストールしないと行けない事がわかり、それを実行したら意外と高速である事が実感できました。 さらについ最近DMA/66のバージョンで7600回転でしかも2Mbものバッファが付いたものを入手できました。 それで、これにバージョンアップしようという事になったのですが、まあいろいろあってこれはその顛末記です。結果的に延べ3日かかった交換でした。

ディスクのバージョンアップには DriveCopy と PartitionMagic が必須です。 まずPartition Magic でブートマネージャー用、NT用のNTFS、98用のFAT32の3つのパーティションを作ったまでは良かったのですが、DriveCopy で問題発生。 Copy そのものはうまく行ったのですが、元のディスクに欠陥があるらしくブート部分がコピー出来ません。途中でエラーメッセージが出たのですが無視したいたら、結局ブートが出来ずに使い物になりません。 元のディスクは欠陥があっても何とかブートできるようですが、コピーをすると駄目です。しょうがないので、別途メンテ用の9mm高の小さな2Gb程度のノートブック用のディスクを換装したものにNTをインストールしました。これで立ち上げてNTFSをアクセスできるようにして、テープにバックアップ取りました。

ところが、ここまでで大問題発生。NTのインストールCDしか持っていなかったので、CDからインストールFDを作ったがこれが動かない。IDEのディスクを認識しない。以前にも同じ事があって、追求していなかった事が問題。結局FDの中身を圧縮してメールで送ってもらう羽目に。この間いろいろつなぎ換えて試行錯誤していると全く動かなくなる。 マザーボードが壊れたのかと呆然となるが、気を取り直していろいろやると結局コネクタを逆に挿している事が判明。 キーが付いているケーブルに交換したのが結果的に解決に。

ところでIDEは一つのコネクタに2台までしか繋がらないはず。しかし通常は3つのコネクタが付いたケーブルが普通ですが、何故か7つコネクタがついたIDEケーブルが存在する。これを必要な長さのところで切って使うとこれが便利。 いろんな事を考えると、ギリギリの数のコネクタではなくて一つぐらいの余裕を持たせておくと、何かの時に役に立ちます。

ここでまたまた問題。 新しいディスクの設定がIDEのスレーブとシングルは出来るのですが、マスタの設定に設定にすると、BIOSは認識するのですが、システムが認識しません。 何度か試行覚悟の末にシングル設定でも問題ない事を確認。 ノートブック用の9mm高のものも直接IDEコネクタには繋がらず、変換器が必要なのですが、どうもシングル設定のままでスレーブも接続できるようです。設定が本体にもあるし、変換器でも出来るようになったものがありますが必要ないようです。

特に、別途のインストールをしなくてもバックアップは取れるのですが、排他関係などで取れない場合が有りそうなので、わざわざこういう事をしたわけです。もっともメンテ用のディスクは他にも色々便利なのでこの際に作って置こうという魂胆もありました。このメンテ用立ち上げディスクも2Gbあったので、ブートマネージャーとNTFSとFATの3つのパーティションを作りました。ついでにもう一つ1Gbのディスクがあったのでこれに2Gbからディスクコピーでコピー。ところが2Gbは立ち上がっても、1Gbは立ち上がりません。

良く考えたら、2Gbは2番目のパーティションにインストール。コピーをしたのは1番目のパーティションで、結局 boot.ini を書き換えないと行けない事になりました。 この boot.ini は他のパラメーターは0から始まるのに、パーティション番号だけは1番から始まります。それで元の3番から1番に書き換えて立ち上げ成功。

次に、コピーをしようとするディスクはブート情報がおかしいので、とにかく簡単なインストールをやってブート情報だけでも確保しようという訳です。次に別途テープに取って置いたデータを上書きコピーします。この時に役に立つのは先ほど作ったメンテ用のディスクです。これで立ち上げてテープデータを復帰。しかし完全には上書きされないようで失敗。結局インストールして見えているファイルを全て消去してやっと復旧完了。

この時はインストールしたディスクといえども単なるデータとしか認識しないので全てのデータが上書きされる、はずでした。 コピーが終わっていざ立ち上げ用とするとレジストリがコピーされていないらしくて、またまた立ち上げ失敗。

ここが思案のしどころで、ディスクコピーはパーティションを全て削除してしまうので元の木阿弥になるのは目に見えています。そこで、例のメンテ用のディスクで立ち上げて、コピー元のディスクとコピー先のディスクの両方をデータディスクとして足りない部分を単純にコピーしました。

これで恐る恐る立ち上げると大成功。大容量のバッファと高速回転、さらにはDMA/66 の威力で2倍くらいのベンチマークが得られ、体感速度もそれに見合ったものになりました。 苦労のしがいがあったというものです。 ヤレヤレ!!


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後日談

ところが!!、次の日に何の気なしにHiddenのパーティションを、ディスクアドニミストレータで割り当てようとすると、あっという間にパーティションエラー。 ブートが出来なくなってしまいました。 すでに上記のようにエネルギーを使い果たしているので、やる気無し。しかし、PCは必要。 取り敢えず気を落ち着けてちょっと前にとって置いたバックアップテープで復帰。 ローカルレジストリを復帰をチェックで、完全復帰できました。。 教訓。 いい加減にパーティションを余らせておくとろくな事は無い。キチンとセットしておきましょう。。

しかし、疲れた。。




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